2012 Fiscal Year Annual Research Report
「冷戦」と「非冷戦」の境界ー新たな冷戦観の構築に向けて
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23330059
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
益田 実 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (40262985)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 嘉臣 金沢大学, 法学系, 准教授 (10402950)
青野 利彦 一橋大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 講師 (40507993)
三宅 康之 関西学院大学, 国際学部, 教授 (50363908)
妹尾 哲志 専修大学, 法学部, 准教授 (50580776)
小川 浩之 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (60362555)
山本 健 名古屋商科大学, コミュニケーション学部, 准教授 (70509877)
橋口 豊 龍谷大学, 法学部, 教授 (20283385)
三須 拓也 札幌大学, 経営学部, 准教授 (70405629)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 冷戦史 / 欧州統合史 / 国際史 / 帝国史 |
Research Abstract |
研究代表者、研究分担者、研究協力者により冷戦史研究会を2012年6月および2012年10月、2013年1月の3度開催した。6月には研究活動の方針を打ち合わせるとともに研究分担者橋口が英米関係に関する研究報告を行った。10月には、研究活動の進捗状況報告と研究成果をまとめた共著論文集の編集方針について検討した。1月には、研究代表者、分担者、協力者各人が、共著論文集の担当箇所についての構想案を報告した。 さらに各人は以下の形で個別の研究分担領域の調査研究活動を遂行した。 研究代表者益田は、英国立公文書館にてヒース政権の国際金融体制および欧州統合についての政策決定過程を示す文書の調査収集を行った。研究分担者青野は、英国立公文書館にてイギリスの対キューバ政策に関する史料調査を行ったほか、国際学会にてキューバ危機に関する研究報告を行った。研究分担者妹尾は、妹尾はコブレンツのドイツ連邦文書館やボンの社会民主党やキリスト教民主同盟の文書館などで独米関係に関する史料調査を行った。研究分担者齋藤は、イギリス公文書館における史料調査を行い、冷戦下における文化交流の政治力学について考察するとともに、プロパガンダ活動の実態を明らかにした。研究分担者山本は、1980年代初頭におけるポーランド危機に関する研究報告を行った。また、イギリス国立公文書館を訪れ、史料調査・収集を行った。研究分担者小川は、イギリスから南アフリカ共和国への武器売却問題に関するコモンウェルス諸国間の議論について、英国立公文書館とコモンウェルス事務局文書館にて文書の調査収集を行った。研究分担者三宅は、台湾、北京で外交文書調査・資料収集を行った。研究分担者三須は、アメリカの国際連合公文書館およびケネディ大統領図書館において史料調査を行った。研究分担者橋口は、英国立公文書館にてアトリー政権の原爆開発問題に関する文書の調査収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
代表者、分担者共に、当初の研究計画に沿って順調に海外の公文書館における一次史料収集作業をすすめている。 また冷戦史研究会を年3回のペースで定期的に開催し、そこで、各人の研究進捗状況を相互に点検確認しており、当初の構想に沿ったおおむね順調な進展が見られている。 これらの作業の成果は部分的には学会報告、雑誌論文のかたちですでに公表もされている。 最終年度に向けた研究成果のとりまとめのための取り組みも進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度も早期に冷戦史研究会を開催し、最終的な成果とりまとめのための具体的な共著論文集の作成を進める。 そのために一部分担者と代表者で共著企画案の完成と出版に向けた助成申請などの作業も行う。 現時点で研究計画の変更の必要性は認められず、遂行上の問題点もない。
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Research Products
(13 results)