2012 Fiscal Year Annual Research Report
海外現地マネジメントのための管理会計システムの設計と運用に関する研究
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23330150
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
中川 優 同志社大学, 商学部, 教授 (40217683)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安酸 建二 近畿大学, 経営学部, 准教授 (00309494)
松木 智子 帝塚山大学, 経営学部, 教授 (10347180)
西居 豪 専修大学, 商学部, 准教授 (30439517)
窪田 祐一 大阪府立大学, 経済学部, 教授 (40329595)
近藤 隆史 京都産業大学, 経営学部, 准教授 (60336146)
島 吉伸 近畿大学, 経営学部, 准教授 (20319239)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 海外子会社管理 / 管理会計 / マネジメントコントロール |
Research Abstract |
本年度は、海外子会社のマネジメントの実態を明らかにするために、過年度においてレビューを行った先行研究の成果、とりわけイネーブリングのフレームワークに基づいて質問票を設計し、東洋経済社の海外進出企業総覧およびダイヤモンド社のデータベースに基づいて、少なくとも販売機能を有する海外子会社を持っている企業の海外事業担当者宛に約5500社に対して郵送質問票を送付した。結果として約630社から回答を得た。この結果に基づいて、初期の統計分析を行った。その結果としてイネーブリングのフレームワークがある程度該当すること、海外子会社の環境適応を許容するための子会社内のマネジメント・コントロール・システムの設計について、いくつかのパターンが見られることが明らかとなった。これらの質問票調査で得られた知見の妥当性の検証や、質問票調査では十分に明らかにならなかった事実があるかどうかをさらに確認するため、質問票調査に回答した企業の中から約10社に対して聞き取り調査を実施した。これらの聞き取り調査によって判明した事実と、質問票調査によって得られた分析結果との総合的な解釈を行いつつある状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り質問票調査を実施し、しかも回収率に関しても近年の同種の調査に比べても高い水準にあり、回収数も600社を超えているので、統計的な分析・解析に十分耐えうるので、研究は順調の進捗していると判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、質問票調査によって得られたデータをより統計的な頑健性の高い方法を選択するなどして、さらに洗練度の高い分析を行うとともに、聞き取り調査に得られた知見や事実に基づいてケース研究を蓄積し、両方法論によるそれぞれの長所を生かしながら、より妥当性の高い結論を導出できるように研究を実施する。
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Research Products
(3 results)