2011 Fiscal Year Annual Research Report
社会学文献情報データベースを基盤とした研究者コミュニティの再創造
Project/Area Number |
23330153
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
田中 重人 東北大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (60294013)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 耕一 立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (00452384)
中里 英樹 甲南大学, 文学部, 教授 (10309031)
吉田 純 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 教授 (40240816)
周藤 真也 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 准教授 (60323242)
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Keywords | 社会学方法論 / 社会学教育 / ネットワーク / データベース / コミュニティ |
Research Abstract |
基礎研究としての電子コミュニティ論について既存研究の知見を集約するとともに、セマンティック・ウエブなど、学術的知識のネットワーク上での利用と集積に関する近年の技術的な側面の研究動向を把握し、本研究全体の基本的な枠組みと方向性を確定した。 「社会学文献情報データベース」新システムおよび研究者が共同利用するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)について、XOOPSを使用した試験用サイトを作成し、試験運用をおこなった。また同データベース収録範囲の電子媒体(オンライン文献)への拡大、全文情報の収録、他のデータベース・サービスとのデータ変換と相互流通を視野に入れて、データベース内部構造の抜本的再設計をおこなった。 「社会学文献情報データベース」現行システムの利用状況について、アクセス・ログ解析をおこなうとともに、社会学教育における実践事例についての調査案を作成し、プリテストをおこなった。また既存システムに収録されているデータについて、その構造を可視化して利用者にグラフ提示するガイダンス機能の試作をおこなった。 これらの研究成果により、情報化の進展のなかで研究者コミュニティをどのように再創造していくかという課題について理論的な基盤を得るとともに、研究者・学生・市民の間で情報共有、意見交換、知的刺激の交換をおこなうための新システムの構築という技術的な課題についても、具体的で実現可能な方向性を確定することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
電子コミュニティ論についての理論的知見の集約、最新の技術的な状況をふまえてのデータベース再構築と新システムの仕様策定、社会学教育用プログラムの開発に向けた情報収集という3点において、当初の目的をほぼ達成できている。
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Strategy for Future Research Activity |
電子コミュニティ論の理論的側面については引き続き検討を進めるともに、新システムを構築し、運用と改良をおこなっていく。社会学教育についての情報収集をおこなうともに、新システムを利用した教育プログラムを開発し、それにもとづいて教育実践をおこなっていく。
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Research Products
(8 results)