2014 Fiscal Year Annual Research Report
ハンセン病研究の新視角―〈隔離〉の知から〈つながり〉の知へ
Project/Area Number |
23330163
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Research Institution | Otemon Gakuin University |
Principal Investigator |
蘭 由岐子 追手門学院大学, 社会学部, 教授 (50268827)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣川 和花 大阪大学, 適塾記念センター, 准教授 (10513096)
井上 清美 神戸常盤大学, 保健科学部, 教授 (20511934)
石居 人也 一橋大学, 社会(科)学研究科, 准教授 (20635776)
山田 富秋 松山大学, 人文学部, 教授 (30166722)
坂田 勝彦 東日本国際大学, 福祉環境学部, 准教授 (60582012)
中村 文哉 山口県立大学, 社会福祉学部, 教授 (90305798)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ハンセン病 / アーカイブズ / ハンセン病文学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究実績は、ハンセン病市民学会ほか複数の学会における成果報告、A療養所自治会所蔵の史資料調査の継続、ハンセン病文学読書会の実施、ハンセン病文学の書き手への聞き取り調査等から成る。 5月に開催された第10回ハンセン病市民学会総会・交流集会in群馬草津にて、研究協力者のひとりが分科会「ハンセン病文学と読書会の可能性」を企画・報告し、研究分担者が司会を務めた。文学作品に描かれる細やかな情景や心理の読み解きは一面的なハンセン病問題理解を凌駕するちからを持ち、ある意味、最良の啓発のひとつであることが示された。8月にはA療養所の資料調査を行い、目録を一部作成した。この作業は、歴史学におけるアーカイブズ学の議論と相互反映的な関係にある。9月には、文学・歴史学担当の研究協力者たちが鹿児島、熊本を訪ね、文学作品の執筆者に聞き取りを行うとともに九州におけるハンセン病関連施設および療養所を巡り、理解を深めた。また、2015年1月には、日本財団の「ハンセン病に対するスティグマと差別をなくすためのグローバル・アピール」に研究代表者と研究分担者が出席し、国内外の現状を知るとともに多くの関係者と対面的なつながりを持った。 夏と春の2回の研究会では、上記の成果報告に加えて、ハンセン病啓発映像の分析の報告、ハンセン病差別を乗り越えるワークキャンプの可能性を問う報告、病者のライフヒストリーについての報告、そして、社会学や隣接領域における最新の成果の吟味を行った。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(17 results)