2013 Fiscal Year Annual Research Report
追跡研究を用いた貧困・虐待・発達障害等への「根拠」に基づく早期支援方法の解明
Project/Area Number |
23330174
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
安梅 勅江 筑波大学, 医学医療系, 教授 (20201907)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 追跡研究 / 気になる子ども |
Research Abstract |
貧困・虐待・発達障害など気になる子どもへの早期支援に向け、質の高い保育への関心が高まっている。本研究は、経年的な子どもの発達、社会適応、健康状態、問題行動の発現への影響を踏まえ、貧困・虐待・発達障害など気になる子どもへの科学的な根拠に基づく早期支援方法の解明を目的とした。全国の0~6歳児と保護者への12年間パネルコホート調査を用い、子どもの特性別に発達の軌跡と関連要因について分析した。その結果、下記の成果が得られた。 (1)子どもの育ちに影響する要因の解明:幼児期の家庭環境におけるかかわりが、思春期におよぶ子どもの育ちに影響していることが明らかにされた。 (2)科学的な根拠に基づく「気になる子ども支援プログラム」の開発:1)海外コホート研究の根拠に基づく「気になる子ども支援プログラム」の開発過程、内容、評価に関する系統的レビュー、2) 思春期に及ぶ大規模コホートデータの分析結果、3) 保護者と子育て支援専門職のフォーカス・グループインタビューにより得られた情報、4)開発した「保育の質の評価指標」、5)気になる子どもへのプログラム実施によるプロセス評価、6)プログラム実施のアウトカム評価を総合的に分析し、統計的妥当性及び臨床的重要性を加味しながら、有効な項目を抽出して体系化し、「気になる子ども支援プログラム」を開発した。 (3)「気になる子ども支援プログラム」の実践活用モデルの提案:実践の場において、「気になる子ども支援プログラム」を十分に活用するために、具体的な活用につながるさまざまな形のモデルを提示した。気になる子どもの特性別に、子ども、保護者、専門職、子どもの友人、近隣地域などに向けて、実際にプログラムを活用する際の目的、方法、進め方のコツ、把握する必要のあるポイント、予測される成果などを詳細に解説した書籍およびホームページを作成し広く利用可能とした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Factors related to Social Competence Development of thirty-month-old; Longitudinal Perspective2013
Author(s)
Tanaka E, Tomisaki E, Shinohara R, Sugisawa Y, Tong L, Watanabe T, Onda Y, Yauchi Y, Hirano M, Mochizuki Y, Morita K, Gan-Yadam A, Yato Y, Yamakawa N, Anme T
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Journal Title
Japanese Journal of Human Science of Health-Social Services
Volume: 19(1)
Pages: 21-30
Peer Reviewed
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