2012 Fiscal Year Annual Research Report
地方における住民参加型介入の社会関係資本醸成に及ぼす効果に関する実証的研究
Project/Area Number |
23330180
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Research Institution | Hokusei Gakuen University |
Principal Investigator |
中田 知生 北星学園大学, 社会福祉学部, 准教授 (10265051)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高野 和良 九州大学, 人間・環境学研究科(研究院), 准教授 (20275431)
岩間 暁子 立教大学, 社会学部, 教授 (30298088)
川村 岳人 健康科学大学, 健康科学部, 講師 (30460405)
加川 充浩 島根大学, 法文学部, 准教授 (40379665)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 社会関係資本 / コミュニティ / 質的研究 / 量的研究 / 住民参加型活動 |
Research Abstract |
まず、昨年度実施予定だったができなかった山陰地区、および長野地区におけるソーシャルキャピタル調査を実施した。これらは、地域における初期値としてのソーシャルキャピタル量を測定するものであり、また、地域間/内で比較可能なように同一の測定項目を用いたものである。今後、分析を行うとともに、これからの住民参加型活動によってソーシャルキャピタルの量の変化を見ていくものである。 第二に本年度、小さな調査であるが、積丹町においてお一人暮らしの高齢者の方々に対する調査を行った。これは、特に高齢者の方々のための資源が少ない地域において、安心安全に暮らしていくためにソーシャルキャピタルがどのような役割を担うのかを検証すうためのデータ収集である。今後、追跡調査などでそれらを検討する。 第三に、雲南市、対馬市などいくつかの地域を廻り、住民参加型活動や社会福祉協議会の活動例についてインタビューを行った。これらのインタビューを通じて、今後の資源が少ない地域における活動の参考にしたいと考えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度に実施予定であった前述した2つのソーシャルキャピタル調査を実施できたことにより、全体の計画にやっと追いついた。初年度に調査を実施した2つのフィールドにおいては、計画通りに住民参加型活動のモニターリングを行っており、これは計画通りである。
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Strategy for Future Research Activity |
まず、住民参加型活動や社会福祉協議会による活動の観察を続ける。それとともに、それらを分析するための質的なデータの収集やそれらデータの分析手法を開発する。 また、最終年度に行う再度のソーシャルキャピタル調査についての調査計画を立てることも今年度の研究として重要であると考える。
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