2013 Fiscal Year Annual Research Report
多様化する学習主体に対応した「地域福祉教育」の場・教材の開発研究
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23330185
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
原田 正樹 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (40287793)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩間 伸之 大阪市立大学, 生活科学研究科, 教授 (00285298)
所 めぐみ 佛教大学, 社会福祉学部, 准教授 (00411281)
小野 達也 大阪府立大学, 人間社会学部, 准教授 (30320419)
上野谷 加代子 同志社大学, 社会学部, 教授 (40123583)
小松 理佐子 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (40301618)
和気 康太 明治学院大学, 社会学部, 教授 (50257060)
藤井 博志 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (60336815)
平野 隆之 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (70183580)
宮城 孝 法政大学, 現代福祉学部, 教授 (70276864)
山本 美香 東洋大学, ライフデザイン学部, 准教授 (80383363)
菱沼 幹男 日本社会事業大学, 社会福祉学部, 講師 (80406347)
松端 克文 桃山学院大学, 社会学部, 教授 (90280247)
諏訪 徹 日本大学, 文理学部, 教授 (40707931)
中島 修 文京学院大学, 人間学部, 准教授 (80305284)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 地域福祉教育 / 社会福祉士教育 / 地域福祉 / ソーシャルワーク教育 |
Research Abstract |
地域福祉教育の内実を検討していくために、5つのプロジェクト研究により多角的な検討を進めてきた。 第一は地域福祉研究のシラバス研究である。コアカリキュラムの検討と教えるべき30項目の選定を行う。下記の調査結果、国家試験出題基準の検証、ワークショップ等を経て地域福祉教育の中核になる教授項目を抽出する。この教授項目間の関連性を明らかにすることで地域福祉教育体系化がすすめられた。第二は担当者へのアンケート調査である。現在の新カリキュラム導入後の授業内容と国家試験出題基準について調査した結果分析を進めてきた。その結果、新カリにおける教授内容、方法の検証がすすめられた。第三は地域福祉実習に関する調査である。ソーシャルワーク実習において地域福祉がどう実習されているか山口県立大学、ならびに富山県氷見市社協へのヒアリング調査を実施した。実習プログラム、体制について明らかにされた。第四は現任研修の実態把握である。都道府県社協を中心にコミュニティソーシャルワーク研修の実施状況とプログラムについて調査を行った。CSW研修のプログラム開発の必要性と課題が示された。そして第五は地域福祉教育のFD、授業実践の共有化である。実際の地域福祉教育がどう実施されているか授業カリキュラム、シラバス、改善内容について事例検討を行ってきた。 以上のプロジェクト研究を通して、最終的には本研究会の目標である教育工学にもとづく地域福祉教育のインストラクションとして体系化、及び内容を精選すべく分担研究に着手している。最終年度には、初の地域福祉教育に関するインストラクションブックとして集約する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
5つのプロジェクトに基づく研究は当初の研究計画通りである。①シラバス研究は重点項目の選定を終えた。②地域福祉論担当者向けアンケート調査も概ね分析を終え、学会報告、研究ノートの執筆に至った。③地域福祉実習では先駆的な大学・社会福祉協議会へのヒアリング調査にもとづきプログラム開発が検討されている。④現任研修において都道府県・政令都市社協にむけての実態調査並びに追加のヒアリング調査が終了している。⑤FDについては6つの授業実践の検討が行われた。 ただしシラバス開発においては、当初計画では現場の実践者を交えての検討をする予定であったが、対象とする実践者像が明確にならなかったことから、その作業については今後の課題である。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度になることから、地域福祉教育についてのインストラクションブックとして整理していく。インストラクションブックとは教育工学にもとづき、教育目標、内容、教材、方法、評価について体系的に整理し構成された教員向けの教授法を示したものである。研究計画としては、研究成果としてこれを作成することを目標にしてきた。残り期間を活用して、研究計画通りに推進する予定である。 またこれを単に大学教員だけで作成するのではなく、現場の意見も踏まえて作成していくことを想定している。よってこれまで実施してきた調査結果を踏まえて執筆作業をしていくことになる。 さらにこれまでの研究から、社会福祉士国家試験における地域福祉の出題基準についての見直すべき論的についても明らかになってきている。研究会としてこの点についても詳細に検討を加え、学会等での報告を通して問題提起をしていきたい。
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Research Products
(6 results)