2014 Fiscal Year Annual Research Report
自己の対人関係調整機能の検討-社会的痛み制御の二過程モデルの構築と展開-
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23330196
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Research Institution | Otemon Gakuin University |
Principal Investigator |
浦 光博 追手門学院大学, 心理学部, 教授 (90231183)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
入戸野 宏 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (20304371)
小川 景子 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (70546861)
荒井 崇史 追手門学院大学, 心理学部, 講師 (50626885)
金政 祐司 追手門学院大学, 心理学部, 准教授 (70388594)
柳澤 邦昭 京都大学, 学内共同利用施設等, 研究員 (10722332)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 自己 / 愛着スタイル / 調整機能 / 二過程モデル / 社会神経科学 |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年度は(1)社会的痛みの生起、制御、表出過程の詳細な検討、(2)愛着スタイルならびにノスタルジアと社会的痛みとの関連についての検討、(3)社会的痛み制御に対する社会的温かさの影響過程についての検討、(4)社会的痛み制御とパーソナリティのダークサイドとの関連の検討の4つを目的としていた。 これらのうち(1)については、これまでの研究ならびに関連研究をレビュー論文としてまとめたものが国際誌に掲載された。社会的排斥を受けた際の個人内ならびに個人間過程に関して神経科学的な知見に焦点を当てて整理するともに、将来の方向性について考察し提言を行った。(2)についてはノスタルジアの影響について調査研究を行った。大学生を対象として小学校、中学校、高等学校時代の対人関係に対するノスタルジックな経験の程度を測定し、それが現在のサポーティブな対人関係の質といかにかかわっているかについて検討した。(3)については関連研究のレビューを行った。(4)については、パーソナリティのDark Triad傾向に着目し、その高さが自己コントロールの低さを媒介して反社会的な行動につながる過程を実証的に明らかにした。また、Dark Triad傾向の下位要素の1つであるサイコパシー傾向が不公正な状況への介入-非介入といかに関連するかについて実験的に検討した論文を国際誌に投稿し、掲載された。 これら交付申請書に記載された計画に関連する成果に加えて、2014年度は社会的痛み研究の応用的展開にも取り組んだ。具体的には、アルコール依存症者に対する人びとの排斥的態度を緩和する教育的介入プログラムの開発と、その効果の検証を行った。その一連の成果については学術雑誌するとともに、紀要論文としても公表した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)