2012 Fiscal Year Annual Research Report
小中学校におけるストレスマネジメントに基づく心の健康教育プログラムの効果
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23330212
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
冨永 良喜 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (50164033)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小澤 康司 立正大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00305939)
藤原 忠雄 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (30467683)
瀧野 揚三 大阪教育大学, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (60206919)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | ストレスマネジメント / ストレス反応 / ストレス対処 / 心の授業 / 親子ストレス |
Research Abstract |
本研究の目的は、小学校と中学校のいじめ・暴力などの問題行動及びストレス反応・ストレス対処・自尊感情などの自己意識に及ぼすストレスマネジメント教育をベースにした心の健康教育プログラムの効果を検証することであった。 小学校2校、中学校2校に協力を得て、ストレスマネジメント教育を授業に取り入れた心の授業を実施した。6月の1回目の心の授業では、ストレスについて学びながら、ストレス反応尺度とストレス対処尺度を実施した。また、それらの尺度の結果を、フィードバックソフトを作成し、全児童生徒に個票としてフィードバックした。心の授業は、学校のニーズに応じて、選択してもらった。選択された授業案は、3つの言い方、上手な話の聴き方、親子ストレスであった。1~2月に、ストレス反応尺度とストレス対処尺度を実施した。 東日本大震災被災地の小学校4校と中学校1校にて、発表や試験で緊張したとき、つらいこと・大変なことがあったあとのストレス反応とストレス対処を考える授業を実施した。効果の検討は、7項目の今の気分チェックリストを用いた。授業では、眠りのためのリラックス法、絆のワークを体験的活動として実施した。また、阪神淡路大震災により家族を亡くした人からのメッセージを見てもらい、つらいこと・大変なことがあったのちのトラウマ反応と望ましい対処についての心理教育のメッセージを送った。家族を亡くした児童生徒も落ち着いて授業に参加して、肯定的な感想の記載が多くみられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ストレスマネジメント教育に基づく心の健康教育プログラムとして、児童生徒が自分のストレスをチェックするストレス反応尺度とストレス対処尺度の信頼性と妥当性が検討された。また、その結果をフィードバックする自動フィードバックソフトを作成し、児童生徒に個票としてフィードバックできた。また、上手な話の聴き方、3つの言い方、親子ストレスを考えるなどの授業案を作成し、実施できた。東日本大震災被災地の小学校と中学校においても、ストレスマネジメントに基づいた日常ストレスとトラウマストレスの反応と対処についての授業を実施し、気分チェックリストによりその効果を検討できた。このように、当初の計画をおおむね実施できている。
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Strategy for Future Research Activity |
この2年間に実施したストレスマネジメント教育に基づく心の健康教育プログラムを体系的に取りまとめ、情報発信を行う。まず、統計的に効果の検討を行うとともに、感想欄に記載された記述の質的な分析を行う。さらに、学会での発表、ホームページでの公表など、情報発信を行う。
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Research Products
(3 results)