2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23330232
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
芦沢 真五 明治大学, 国際連携機構, 教授 (00359853)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋庭 裕子 一橋大学, 商学研究科, 講師 (10313826)
小貫 有紀子 九州大学, 教育改革企画支援室, 助教 (30553416)
北脇 学 明治大学, 国際連携機構, 講師 (30601009)
米澤 由香子 東北大学, 国際教育院, 准教授 (60597764)
米澤 彰純 名古屋大学, 国際開発研究科, 准教授 (70251428)
太田 浩 一橋大学, 国際教育センター, 教授 (70345461)
堀江 未来 立命館大学, 国際教育推進機構, 准教授 (70377761)
関山 健 明治大学, 国際連携機構, 准教授 (90583576)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 国際教育 / 教育交流 / 学習成果分析 / 比較教育 / ポートフォリオ / 学びの可視化 / ルーブリック / 教育評価 |
Research Abstract |
平成24年度は、前年度(23年度)において実施した、北米および豪州におけるEポートフォリオ運用の実態調査の分析をおこなうとともに、日本におけるEポートフォリオのプロトタイプを開発し、運用実験を開始した。 また、5月18日には、米国からDarla Deardorff (Duke University)とSusan Kahn (Indiana University-Purdue University)の2名、豪州からBeverley Oliver (Deakin University)の参加を得て、国際シンポジウムを開催した。飯吉透(京都大学高等教育研究開発推進センター教授)など、国内からの研究者も交えて、国際教育にかかわる学習成果分析の在り方を議論した。さらに、実際に海外学習体験を持つ学生のポートフォリオを紹介しながら、グローバル人材育成の視点から、ポートフォリオの様々な運用事例を検証した。このシンポジウムには大学関係者、国際教育の研究者や実務家、ポートフォリオの設計者など300人を超える参加を得て、活発な議論がおこなわれた。 その後、異文化間教育学会、日本比較教育学会などでの研究発表、NAFSA(Association of International Educators)およびAIEA(Association of International Education Administrators) などの国際会議での成果発表をおこなった。 平成24年度においては、さらに国内の複数の大学で導入される新規ポートフォリオの関して、共同研究者の間で運用計画にかかわる意見交換をおこない、平成25年度において本格的な運用をすすめるうえで必要な分析やシステムの検証をおこなyた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度においては、海外の事例の分析をさらにすすめることができたことにより、ポートフォリオのプロトタイプ開発を順調にすすめることができた。また、国際シンポジウムを開催し、国内外の多くの研究者や実務家と今後の研究のすすめかたについて、効果的な意見交換をおこなうことができた。さらに、国際会議や学会を通じて、成果発表を順調にすすめることができたことも大きな成果である。 同年度において、グローバル人材育成推進事業が開始され、42大学で採択をうけたことから、このうちの半数程度の大学でポートフォリオを使った学習成果分析が運用開始または運用に向けた検討を開始しており、本研究に参加している分担者や協力者にも様々な問い合わせや情報提供があった。多くの大学関係者がポートフォリオの運用形態に強い関心を持ちはじめた結果、各大学における運用実態について比較的容易に情報が得られるようになった。このことは今後の調査・分析にとって良いインパクトとなっている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は、本プロジェクトの最終年度であり、調査・分析の集大成をはかっていく。北米における事例調査を再度実施し、多様な運用形態の中で、国際教育、グローバル・キャリア教育において、ポートフォリオが果たす役割について、継続した調査をおこなう。また、NAFSAなどの国際会議で海外の研究者と共同発表をおこなっていく。 国内のポートフォリオの運用事例については、立命館アジア太平洋大学(APU)のGLUE(Global Collaborative University Education)プログラムなどの運用事例を参考に、複数の大学でのポートフォリオの活用法を比較しながら研究をすすめる。こうした国内外の運用事例をもとに、学習成果分析、学生のリフレクション、学生同士の学びあいの好事例を評価しながら、最終的な研究報告をまとめていく。
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Research Products
(13 results)