2012 Fiscal Year Annual Research Report
公立高校の女性管理職に関する研究~都道府県別分析を軸として~
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23330235
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
河野 銀子 山形大学, 教育文化学部, 准教授 (10282196)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高野 良子 植草学園大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00350190)
池上 徹 関西福祉科学大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (30333264)
田口 久美子 和洋女子大学, その他部局等, 教授 (40275110)
木村 育恵 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (50447504)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 女性管理職 / ジェンダー / 教員のキャリア形成 / 男女共同参画 / 高校教師 / 「一任システム」 |
Research Abstract |
本研究は,公立高校の女性管理職(校長・副校長・教頭等)の比率が極端に低いこと、しかしながらその比率には都道府県による大きな差がみられる現状を踏まえ、女性管理職の実態を都道府県別に捉え、管理職比率に影響を与える要因について、地域特性と教員の個人要因の双方から探ることを目的としている。これらの分析を通して、教員養成や育成に必要なジェンダーの視点を提供するとともに、学校教育の場における男女共同参画の推進に寄与することを最終的な目標としている。 以上の目的を達成するため、本年度は、前年度に続いて、女性教員へのインタビューを実施し、女性管理職かがおかれている個人的文脈(勤務年数・勤務校・異動経験・家族状況等)を、男性管理職との比較を通して分析を試みた。また、管理職を登用する側へのインタビューも実施し、都道府県による差が生じる背景を探りつつある。 具体的に実施したインタビューは下記の通りである。 ・女性校長:2名・男性校長:2名・人事担当者:3県 なお、研究の中間的な報告として、日本教育社会学会第64回大会(於;同志社大学)において発表を行ったほか、植草学園大学研究紀要にも執筆した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度予定していた通り、必要なインタビュー調査を実施し、これまでの研究成果を日本教育社会学会で発表した。また、査読付論文への投稿も行った。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度は最終年度となるため、まとめのために必要な追加インタビューを実施するとともに、成果の公表に努める。 成果公表については、学会発表や論文の投稿のほか、9月にシンポジウムを開催することによって、研究成果を広く一般の方々にも知ってもらう機会をつくる。 また年度末までに、研究機関全体の報告書を作成する。
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Research Products
(2 results)