2011 Fiscal Year Annual Research Report
グローバルな競争環境下における大学国際化評価に関する研究
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23330240
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
太田 浩 一橋大学, 国際教育センター, 教授 (70345461)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芦沢 真五 明治大学, 国際連携機構, 教授 (00359853)
渡部 由紀 京都大学, 国際交流推進機構, 助教 (60600111)
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Keywords | 大学の国際化 / 国際化の評価 / 大学評価 / 大学の戦略的取り組み / 国際化と資源管理 / 評価手法 |
Research Abstract |
5月に全体的な打合せを行い、研究方針を確認した。6月には、NAFSA総会において日本の大学国際化における戦略性と評価に関する課題について発表した。7月は研究会を開催し、(1)これまで国内で行われた大学国際化の評価に関する研究、(2)日本における大学の組織評価に関する成果や課題、(3)ACEが行った大学国際化の評価プロジェクトに関する成果や課題、それぞれについてのレビューを行った。また、(4)欧州において現在進行中の評価プロジェクトNufficのMINT、CHRのIMPI、IAUのISAS、ACAのAIMに関する情報を共有すると共に、プロジェクト間の相違点の抽出を行った。さらに、一部の大学でBalanced Scorecard(BSC)の導入が始まっていることから、専門家を招いて勉強会を行うと共に、セミナーにも参加してBSCに関する理解を深めた。9月には、欧州でMINT、IMPI、ISAS、AIMの開発者と利用した大学に聞取り調査を行うと共に、EAIEで日本の大学国際化の評価をめぐる課題と動向について発表した。11月には、研究会を行い、欧州調査の報告と共に、シンクタンクの専門家と国際化評価におけるBSCの活用について討議した。12月は、IAUのISASを利用した北海道大学を訪問し、ISASの課題や利点、評価活動の取組と評価結果の利用について聞取り調査を行った。1月から3月にかけてIMPIが開発した国際化評価の指標を翻訳した。3月は、大学でのBSC活用に詳しい研究者を訪問し、国際化評価への応用可能性について討議した。また、ACAの国際化評価に関するセミナーに出席し、HRKやESMU等、欧州の新たな評価活動に関する情報を収集すると共に、今後の研究に関する連携を確認した。以上のとおり、予定した調査活動は実施でき、収集した資料の整理と分析を行うことで、日本への示唆を得ると共に2012年度に取組む研究課題を明らかにすることができた。また、欧州の研究者とのネットワークを確立できた意義は大きい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究プロジェクトの初年度に予定していた調査活動は、予定通り実施することができ、年度の後半からは、収集できた膨大な資料の整理とその分析を行っており、日本への重要な示唆を得ると共に、次年度に取組む研究課題を明らかにすることできた。また、大学国際化評価に関する欧州の研究者とのネットワークを確立できた意義は非常に大きい。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)内外の学会で、日本と欧米における大学国際化の評価に関する現状と課題を先行事例の分析を基に発表する。(2)ESMUが実施する大学国際化に関するベンチマーキング活動へ参加するための事前調査を行う。(3)2011年度実施した海外の大学国際化評価に関する先行研究・事例の分析を報告書にまとめる。(3)欧州のIMPIで開発された大学国際化の評価指標を活用し、日本の大学にとって有効な指標を開発するためのデータを収集するために質問紙調査を実施する。対象は国際化について一定の実績がある国内の大学で、調査内容は評価指標の妥当性と実効性並びに評価手法の有効性などが中心となる。(4)上記質問紙調査で得られたデータの分析を行い、可能な限り内外の学会でその結果を発表する。
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Research Products
(23 results)