2013 Fiscal Year Annual Research Report
小学校外国語活動実践を組み込んだ教員養成6年制に関する研究
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23330254
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
本田 勝久 千葉大学, 教育学部, 准教授 (60362745)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
建内 高昭 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (10300170)
粕谷 恭子 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (40456249)
高木 亜希子 青山学院大学, 教育人間科学部, 准教授 (50343629)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 外国語活動 / 教員養成 / 教職実践演習 / 長期教育実習 / 教職課程 |
Research Abstract |
外国語活動を担当する教員にとって必要な総合的な力量を培い、教育実践力を向上させる長期教育実習を導入するため、6年制の教員養成を実現しているヨーロッパを訪問し、教育実習に関する文献や資料を入手した。また、インターン制度を確立している台湾を訪問し、その支援体制や評価規準についての知見を得るとともに、実践力を高める教育実習について議論した。さらに、外国語活動のための教育実習に関する縦断的調査を実施した。定期的な記述式質問紙調査、面談調査、ビデオ観察などを含めた統合的な調査を実施し「教育実践力向上のための質的保証」を踏まえた長期教育実習のための基礎的なデータを収集した。外国語活動を担当する教員の教育実践力を育成するため、教員養成における教職実践演習の具体的なカリキュラムの位置づけや方法論を提示した。具体的には、3つのブロックから構成される「教職実践演習」における授業内容を構築した。 第1ブロック: 履修履歴などから自己の資質能力の分析を行い課題を設定するための内容 第2ブロック: 演習やフィールドワークなどによって自己課題を確認補完するための内容 第3ブッロク: 個々の課題の補完と発展の成果確認と評価 また、教科及び教職科目との相互補完関係を強化し、質の高い確かな教育実践力を形成するため、必修科目である教職実践演習が求める教員としての資質に関する事項に見合う教職能力の育成をめざす枠組みと履修カルテを検証し「外国語活動のための教職実践演習」について議論した。研究成果は第13回小学校英語教育学会(JES)沖縄大会、第37回関東甲信越英語教育学会(KATE)長野研究大会、第39回全国英語教育学会(JASELE)北海道研究大会、平成25年度日本教育大学協会研究集会で報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
小学校外国語活動を担当できる担任教員を養成するため、6年制教員養成におけるカリキュラムデザインを確立し、教職実践演習及び教育実習のあり方を検証した。カリキュラム構成案を改善及び修正し、小学校外国語活動のための履修基準や教職関連科目の枠組みを構築した。
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Strategy for Future Research Activity |
外国語活動のための教員養成カリキュラムを具現化するため、開発したカリキュラムの修正と改善、各大学内でのパイロット実施などを踏まえて、6年制教育コースを確立する。また、新たな教員養成と免許制度を見据えて、現職教員の能力向上や教職大学院における教育実習のあり方を議論する。さらには、教育委員会や地域社会と連携し、専門職である教師として総合的な力量を有する教員を養成するための6年制カリキュラムを構築し、今後の教員養成に資する研究として位置づける。
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Research Products
(16 results)