2012 Fiscal Year Annual Research Report
「活用」力の段階的・系統的育成を目指した社会系教科目の授業開発
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23330257
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
大杉 昭英 岐阜大学, 教育学部, 教授 (50353397)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 直之 鳴門教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (20390453)
須本 良夫 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (30547691)
草原 和博 広島大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (40294269)
山田 秀和 岡山大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (50400122)
竹中 伸夫 就実大学, 教育学部, 講師 (60432704)
土井 真一 京都大学, 国際公共政策研究科, 教授 (70243003)
橋本 康弘 福井大学, 教育地域科学部, 准教授 (70346295)
田中 伸 大阪大谷大学, 教育学部, 講師 (70508465)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 知識 / 技能 / 活用 / 授業構成 / 社会認識 |
Research Abstract |
(1) 知識を活用する社会系教科の授業開発 23年度は先行研究の整理を行うとともに,科学哲学の知識論,心理学の知見などを参考にして知識・技能について検討を行い,その成果に基づいて,社会系教科における知識・技能の活用の整理ができた。そして,暫定的ではあるが,「価値的知識」,「概念的知識」,「事実的知識」,「方略的知識」の4種類の知識が社会系教科で扱われる知識であると考えた。この成果を踏まえ,24年度は,「価値的知識」,「概念的知識」の活用を行う社会科授業構成について検討し,その授業化可能性を教授書という形でまとめ,成果の一部を論文として公開するとともに,全国社会科教育学会で発表を行った。また,「方略的知識」については,イギリスの社会系教科で取り上げられていることを確認し,その分析を行うとともに,初等社会科で「方略的知識」の活用を行うための指導計画を作成した。以上の研究内容に基づき,今後,日・米・英の社会系教科の授業レベルで社会認識の形成に関わる知識・技能の活用について比較をさらに進めることを確認した。 (2) 海外調査 米国における社会系教科の授業において価値判断などにおける知識・技能の活用について調査を行い,その内容を整理し,民事的な紛争(民事裁判)を取り上げるなど,社会的な対立や論争的な問題場面で知識・技能を活用する可能性を確認した。また,25年度に行うイギリス調査について検討し,「価値的知識」,「概念的知識」,「事実的知識」,「方略的知識」の4種類の知識の活用を中心に,社会系教科の授業においてどのような活用が行われているかを調査するとともに,引き続き教科書,教材の分析を行い授業レベルでの日・米・英の比較を効果的に行うことができるように準備を進めることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
外国(アメリカ)調査結果の整理によってアメリカの社会科における知識活用の動向を把握するとともに,イギリスの社会系教科に関する文献研究に基づく知識を活用した社会科授業構成について検討を行った。そして,研究成果の一部を論文や学会発表で公開するとともに,さらにアメリカの社会科について判断場面における知識の活用について整理し,日・米・英の比較について授業レベルでの検討の準備ができているため。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度はイギリスの社会系教科(地理,歴史,シティズンシップ等)に関する聞き取り調査や授業観察を行い,知識・技能がどのように活用されているのか具体的な状況を把握するとともに,日本における知識・技能の活用について社会系教科の授業観察を行い,日・英の比較を行う。また,引き続き科学哲学の知識論を参考しながら社会系教科における知識・技能の活用について体系的に整理し,本研究のまとめに向けて検討を進める。
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Research Products
(9 results)