2013 Fiscal Year Annual Research Report
「活用」力の段階的・系統的育成を目指した社会系教科目の授業開発
Project/Area Number |
23330257
|
Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
大杉 昭英 国立教育政策研究所, 初等中等教育研究部, 部長 (50353397)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 直之 鳴門教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (20390453)
須本 良夫 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (30547691)
草原 和博 広島大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (40294269)
山田 秀和 岡山大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (50400122)
竹中 伸夫 就実大学, 教育学部, 講師 (60432704)
土井 真一 京都大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (70243003)
橋本 康弘 福井大学, 教育地域科学部, 准教授 (70346295)
田中 伸 大阪大谷大学, 教育学部, 准教授 (70508465)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 知識 / 技能 / 活用 / 授業構成 / 社会認識 |
Research Abstract |
知識を活用する社会系教科目の授業開発については,24年度に引き続き,25年度も「価値的知識」「概念的知識」「事実的知識」「方略的知識」の4種類の活用について検討し,「概念的知識」の活用に重点を置いた小学校社会科(歴史)の授業開発,中学校社会科の歴史学習材の開発と高等学校公民科(政治・経済)の授業開発を行った。今後,先述した4種類の知識とともに技能を活用した小・中・高校の社会系教科目の授業の体系化を行うこととした。 海外調査については,25年度はイギリス調査を行い,イギリス教育省のシティズンシップ及び歴史のナショナルカリキュラム作成担当者にインタビューを行い,新しいナショナルカリキュラムの特色について調査した。シティズンシップが内容として経済概念を増やしたことや歴史が通史的な内容となっていることなどを確認した。また,イギリスのレスターにあるMoat Community Collegeを訪問し,キーステージ3段階のシティズンシップ,歴史授業を参観し,授業者にインタビューを行った。キーワードとなる概念を教え,歴史を解釈させる授業であることを確認した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
外国(英国)調査でイングランド教育省を訪問し,イギリスの新しいナショナルカリキュラムの特色及び地理,歴史,シティズンシップの知識活用について知見を広げることができた。また,中等教育の授業参観により授業の特色を把握することができた。さらに,知識を活用する日本の社会系教科目の授業開発や学習材の開発を行うとともに,研究成果の一部を論文等で発表しているため。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度は研究の最終年度のため,これまで行ってきた海外調査の成果を再整理し,英米における知識を活用した社会系教科目の授業構成の特色と課題をまとめる。また,これまで開発した日本の小・中・高校における社会系教科目の授業を体系化するとともに,英米の社会系教科目の授業と対比し,その特色と授業の有効性をまとめ,論文投稿及び学会等で発表を行い,研究成果の普及を図る。
|
Research Products
(9 results)