2011 Fiscal Year Annual Research Report
キャリア教育としての教員養成カリキュラムの開発:初等教育~高等教育への接続・展開
Project/Area Number |
23330260
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
河崎 智恵 奈良教育大学, 教育学研究科, 准教授 (50346300)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池島 徳大 奈良教育大学, 教育学研究科, 教授 (70346302)
吉村 雅仁 奈良教育大学, 教育学研究科, 教授 (20201064)
宮下 俊也 奈良教育大学, 教育学研究科, 准教授 (50314521)
玉村 公二彦 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (00207234)
三村 隆男 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (10324021)
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Keywords | キャリア教育 / カリキュラム開発 |
Research Abstract |
本年度は、特別なニーズに対応するキャリア支援として、特別支援学校のキャリア教育に関して、調査を行い、カリキュラムの検討を行うとともに、キャリア・ピア・サポート構築にむけて、英国の実践を調査した。さらに、教員養成大学のキャリア教育の実態調査を行い、課題を明らかにした。 1)特別支援学校のキャリア教育の実態調査 京都市の特別支援学校のキャリア教育について事例調査を行った上、キャリア教育のカリキュラム検討、および授業実践研究を教員と共同で行った。また、城陽市の特別支援学校においては、特に発達生涯をもつ生徒へのキャリア支援の在り方について検討した。 2)キャリア・ピア・サポート構築にむけた実地調査 平成23年9月にイギリスを訪問し、学校におけるピア・サポートとキャリア支援の実態調査を行った。また、地域のキャリア支援施設(コネクションズ)を訪問し、地域のキャリア支援の在り方を調査した。調査結果にもとづき、キャリア・ピア・サポートプログラムを検討している。 3)教員養成系大学のキャリア教育の実態調査 近畿圏の教員養成大学に訪問し、キャリア教育の担当者にインタビューを行い、キャリア教育の実態と課題を明らかにした。いずれの大学においても、ライフキャリアを統合する視点は未だ希薄で有り、統合的なキャリア支援が課題であることが示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、震災の影響により、関東地方における調査(小・中・高等学校、および教員養成系大学)について当初の予定通り進展しなかった部分がでたものの、海外調査を積極的に実施するなどの工夫をして、全体としてはおおむね順調に進展させることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究計画としては、(1)国内外(アメリカ、フランス等)の教員養成大学におけるキャリア教育・キャリア支援について継続して調査するとともに、(2)教員を対象にインタビュー調査を行い、大学・および卒業後の教師のキャリア支援に関する検討する。また、(3)カナダの先駆的事例の検討をもとに、キャリア・ピア・サポートプログラムの開発・実践するとともに、(4)最終的には、自立と共生の視点から、キャリア教育としての教員養成カリキュラムの開発をめざす。
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