2012 Fiscal Year Annual Research Report
キャリア教育としての教員養成カリキュラムの開発:初等教育~高等教育への接続・展開
Project/Area Number |
23330260
|
Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
河崎 智恵 奈良教育大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (50346300)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三村 隆男 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (10324021)
玉村 公二彦 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (00207234)
吉田 誠 奈良教育大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (40314520)
松川 利広 奈良教育大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (10190430)
池島 徳大 奈良教育大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (70346302)
吉村 雅仁 奈良教育大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (20201064)
小柳 和喜雄 奈良教育大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (00225591)
宮下 俊也 奈良教育大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (50314521)
山本 吉延 奈良教育大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (20613714)
中井 隆司 奈良教育大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (90237199)
粕谷 貴志 奈良教育大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (10405079)
河合 保秀 奈良教育大学, 教育学研究科(研究院), 講師 (10613713)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | キャリア教育 / キャリア発達 / ライフキャリア |
Research Abstract |
本年度は、国内外におけるキャリア教育実践調査より、キャリア教育のモデル、およびカリキュラムを検討するとともに、大学生・大学院生を対象とした「キャリア・ピアサポート・プログラム」の枠組みを検討した。 まず、国内の教員養成系大学・学部のキャリア教育カリキュラム調査を実施した.キャリア支援センターの担当者を中心に、キャリア教育の実施状況や育成能力について、半構造化インタビューを実施した。海外調査として、米国のボストンカレッジに訪問し、授業やキャリア教育プログラムに関する情報収集を行うとともに、キャリア教育プログラムの開発者にキャリア教育プログラムの概念構想に対する助言を得た。また、フランスのルマンにおいて、大学及び国家のキャリア開発に関わっている就職支援センター長と会談し、フランス及びメーヌ大学での高等教育におけるキャリア開発に関する情報を収集した。これらの結果をもとに、ライフキャリアの視点より育成すべき能力の概念モデル、および後期高等教育(教職大学院)におけるキャリア教育プログラムを作成した。 さらに、「キャリア・ピアサポートプログラム」開発に向けての示唆を得るため、オーストラリアの大学・専門機関・小中学校に訪問し、状況調査を行った。調査結果をもとに、「キャリア・ピアサポート・プログラム」の枠組みを開発し、学生相互、学生と生徒相互のキャリア支援の基盤整備を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までに、国内外のキャリア教育の実地調査、キャリアピアサポートの実地調査を行い、それらの結果をもとに、ライフキャリアの視点より、初等教育から高等教育までを視野にいれたキャリア教育の構造モデルを提示した。そのモデルをもとに、特に教職大学院のカリキュラムの見直しを行い、教員養成系大学(大学院)レベルでのキャリア教育の在り方を検討し、あらたな枠組みを作成した。また、「キャリア・ピアサポート・プログラム」を検討し、学生相互、学生と生徒相互のキャリア支援の基盤整備を行っている。以上より、来年度以降の教育実践にむけて、研究はおおむね順調に進展しているといえる。
|
Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究成果を基に、本年度以降は、キャリア教育プログラムを実践し、その成果を検証して、プラグラムおよびカリキュラムの改善をはかっていく予定である。 具体的には、教職大学院における教育プログラムとして「キャリアデザイン」を開発、ワークブックを作成するとともに、授業実践の上、その効果を検証する。実践はH25年度4月より実施し、質問紙調査とともに、質的な調査も併用する。分析結果については、国際進路指導学会にて発表予定である。 また、教員養成大学でのキャリア教育の在り方についても検討し、教育プログラムを開発する。具体的には教職大学院の小学校免許プログラムコースに焦点をあて、内容および方法を検討する。本結果は、日本キャリア教育学会にて発表予定である。 さらに特別支援教育を含む、小・中・高等学校段階でのキャリア教育についても調査を実施し、初等教育から高等教育への接続の在り方を検討する。
|