2011 Fiscal Year Annual Research Report
論理的思考力・表現力育成のための幼小中連携、教科間連携によるカリキュラム研究
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23330265
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
河野 順子 熊本大学, 教育学部, 教授 (80380989)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鶴田 清司 都留文科大学, 文学部, 教授 (30180061)
山元 悦子 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (20220452)
山本 信也 熊本大学, 教育学部, 教授 (20145402)
田口 浩継 熊本大学, 教育学部, 准教授 (50274676)
藤瀬 泰司 熊本大学, 教育学部, 准教授 (30515599)
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Keywords | 論理的思考力 / 表現力 / コミュニケーション能力 / カリキュラム / 幼小中連携 / 教科間連携 |
Research Abstract |
日本の制度的カリキュラムである新学習指導要領が平成23年度から小学校で、平成24年度から中学校で全面実施となる。新学習指導要領において、それぞれの教科において「基礎的・基本的な知識・技能」を身につけるために、「思考力、表現力を育成する」ことが求められている。そのための措置として言語活動例が各教科で設定されている。しかし、育成すべき「思考力・表現力」を各教科で明らかにすることはもとより、教科間を貫く「思考力・表現力」は明らかではない。そこで、本研究では、幼・小・中を貫く発達を加味した「思考力・表現力」の育成を、特にその究明が急がれている「論理的思考力・表現力の育成」に着眼し、大学と附属学校園との連携を通して明らかにすると共に、大学研究者による教科間連携のもとカリキュラムを開発することが目的である。この研究目的に沿って、本年度は、国語科教育担当者はこれまでも携わってきたコミュニケーション能力の内実を小、中の発達調査から明らかにすると共に、論理的思考力についても、これまでの発達調査や共同研究から明らかになったことをもとに小中の発達を加味した系統を明らかにした。他教科においても、算数・数学、理科、社会、英語、体育、音楽、技術において、それぞれ特有の論理的思考力、表現力の内実を明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
それぞれの教科において、コミュニケーション能力、論理的思考力の究明を行い、その成果を冊子にまとめると共に、新学集指導要領キックオフシンポジウムとして、熊本県教育委員会後援、熊本市教育委員会共催によるシンポジウムを開催することができたのでほぼ順調な進展であると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、それぞれの教科で幼小中の連携の中で、コミュニケーション能力の系統や、論理的思考力の系統を明らかにすると共に、教科間連携による教科横断的な研究会を重ね、教科横断的な論理的思考力を明らかにしていきたい。二年間この幼小中連携、教科間連携による究明のもとで、カリキュラム案の提案を行っていきたい。
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Research Products
(38 results)