2011 Fiscal Year Annual Research Report
性能設計対応型ポーラスコンクリートの施工標準・品質保証体制の確立とその応用
Project/Area Number |
23360244
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
畑中 重光 三重大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00183088)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三島 直生 三重大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30335145)
葛葉 泰久 三重大学, 生物資源学研究科, 教授 (50373220)
坂本 英輔 舞鶴工業高等専門学校, その他部局等, 助教 (40583539)
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Keywords | ポーラスコンクリート / 施工標準 / 品質保証 / 都市水害対策 / 性能設計 / 透水性 / 寸法効果 / 流量 |
Research Abstract |
ポーラスコンクリートは、内部に連続空隙を有し、透水性、保水性、植生など多様で様々なレベルの性能を設計できることから、今後、環境面や防災面で重要な役割を果たす社会基盤材料となることが期待されている。これに対して本研究では、ポーラスコンクリートの適用可能な各分野における必要性能の定量化および品質確保のための施工標準の策定を目指す。 平成23年度予算の一部を平成24年度に繰越した分の研究経費に関しては、平成24年度当初において、「都市型水害対策のための新たな舗装システムの開発」のテーマに関連した、実大施工実験のための準備工事を行い、計画通り完了することができた。この工事により、その後の都市水害対策のためのポーラスコンクリート舗装に関する実大施工実験をスムーズに進めることができ、実験室で行う水平方向透水試験結果の妥当性の検証、および上表面からの注水時の溢流現象の確認とその原因に関する貴重な研究結果を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
繰越予算で行う予定であった、実大施工実験に向けた準備作業は、予定通り平成24年度当初に完了することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究により整備した2つの試験装置(複合透水試験装置、耐摩耗性試験装置)を用いた要因実験を進める。また、ポーラスコンクリート舗装の耐久性に関して、融雪剤によるセメント硬化体の劣化が問題視されているため、この点に関する耐久性の確認と、対策に関して、実用化に向けた各種の実験的な検討を進める。さらに、ポーラスコンクリート舗装の要求品質として、実際には圧縮強度がどの程度のレベルで必要となるのかの検討を進め、施工標準の要求性能の部分に定量的な目標とその根拠を示すための実験を行う予定。
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Research Products
(6 results)