2013 Fiscal Year Annual Research Report
性能設計対応型ポーラスコンクリートの施工標準・品質保証体制の確立とその応用
Project/Area Number |
23360244
|
Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
畑中 重光 三重大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00183088)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三島 直生 三重大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30335145)
坂本 英輔 舞鶴工業高等専門学校, 建設システム工学科, 講師 (40583539)
葛葉 泰久 三重大学, 生物資源学研究科, 教授 (50373220)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
|
Keywords | ポーラスコンクリート / 施工標準 / 品質保証 / 都市水害対策 / 性能設計 / 透水性 / 寸法効果 / 化学劣化 |
Research Abstract |
ポーラスコンクリートは、内部に連続空隙を有し、透水性、保水性、植生など、多様な性能を設計できることから、今後、環境面や防災面で重要な役割を果たす社会基盤材料となることが期待されている。 本研究では、ポーラスコンクリートの適用可能な各分野における必要性能の定量化および品質確保のための施工標準の策定を目指した研究を進めた。 研究最終年度となる本年度の研究では、都市水害対策のためのポーラスコンクリート舗装に関する実験室実験の結果からは、舗装内の水平方向の水の流動挙動のモデル化に必要な供試体の壁効果の影響を明らかにした。また、ポーラスコンクリートの品質管理で重要となる、定水位透水試験方法に関して、既存のデータの処理方法に対する問題点を明らかにし、非線形ダルシー則の考え方を導入した新たなモデル化および非線形透水係数による評価の妥当性に関して明らかにした。コンクリート舗装の車両通行時の耐摩耗性に関しては、回転ラベリング試験による評価を行い、ポーラスコンクリート舗装は普通コンクリートと同等、アスファルト舗装よりも高い耐摩耗・剥脱性を有することを明らかにした。ポーラスコンクリートを舗装として使用した際に問題となる凍結防止剤(塩化カルシウム)による劣化状況とその対策に関する実験的な検討も行い、通常のポーラスコンクリートをそのまま舗装に使用することの危険性と、ある種の混和材料を使用することで劣化の抑制が可能であることを明らかにした。以上の結果は日本建築学会、コンクリート工学会、セメント協会にて研究発表を行った。 今後は、得られた研究成果を取りまとめ、施工標準および品質保証体制の確立に向けた検討を進める予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(12 results)