2014 Fiscal Year Annual Research Report
変動帯における結晶質岩中透水性亀裂の形成・寿命・機能評価に関する応用研究
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23360400
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
吉田 英一 名古屋大学, 博物館, 教授 (30324403)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
淺原 良浩 名古屋大学, 環境学研究科, 助教 (10281065)
山本 鋼志 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (70183689)
勝田 長貴 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (70377985)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 透水性割れ目 / 充填鉱物 / 応用地質 |
Outline of Annual Research Achievements |
今日、地下岩盤中へ放射性廃棄物を処分や化石燃料の保存が検討されている。これらの計画を成功裏に進めるためには,地下岩盤中の「断層」や「割れ目」が長期にわたって水理学的にどのような影響を及ぼすかを明らかにする必要がある。本研究は、我が国の廃棄物保存・処分の対象岩種の1つである花崗岩等の結晶質岩中の透水性割れ目の長期的挙動について、地球科学的データと工学的解析手法を組み合わせた評価手法を構築することを目的とする。現在,地下環境・岩盤を活用する試みがいろいろな方面で検討されている。例えば,放射性廃棄物の地層処分や温室効果ガスであるCO2の地下貯留,液化天然ガス(LPG)の地下備蓄などが代表的な事例として挙げられる。これらの地下活用の共通点は、(1)大規模な坑道・地下空洞の建設を必要とすること、(2)保存や処分が保証すべき安全期間が非常に長期であること、である。安全期間については、液化天然ガスの地下備蓄の場合は数十年~百年程度、またCO2の場合は数百年以上、そして放射性廃棄物の場合は低レベルで数百年、高レベルでは数千年~数万年以上の長期間を必要としている。このような長期間、初期の機能を地下岩盤・環境が果たし続けるかを判断するためには、地下水の動きを正確に把握し、廃棄物・備蓄物との反応を理解することが必要である。したがって、地下岩盤中の断層や透水性割れ目の分布や形態的特徴を明らかすることは、廃棄物を長期にわたって安全に保存・処分する上で必要不可欠である。これらの背景のもと、今年度実施した研究の成果の概要は以下の通りである。 1)断層近傍に形成された割れ目は、後生的な鉱物充填によって必ずしも透水性割れ目として機能するとは限らないこと 2)透水性割れ目には、充填鉱物として炭酸塩鉱物が形成されること である。最終的には、これらの知見を総合的に取りまとめて、最終報告として提示する。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)