2013 Fiscal Year Annual Research Report
ダイナミンファミリー分子の多機能性と統合的制御の機構
Project/Area Number |
23370089
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
竹居 孝二 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (40322226)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 浩司 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (80325092)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | ダイナミン / コルタクチン / アクチン / 神経細胞 / 成長円錐 / フィロポディア |
Research Abstract |
1)ダイナミンとコルタクチンはリング状複合体を形成し、リングの開閉によりアクチン線維束を形成、安定化する。ダイナミン/コルタクチン複合体の挙動を明らかにするために、原子間力顕微鏡を用いたリアルタイム観察を試験的に行なうとともに、原子間力顕微鏡観察のための至適条件や基盤コーティングの検討を行なった。 2)アクチン制御にコルタクチンのPKCリン酸化が関与する。リン酸化による調節機構を変異解析により調べるために、質量分析法により同定されたリン酸化部位に対するアラニン変異、およびリン酸化模倣変異を導入した変異体を作成した。 3)ダイナミンによるアクチン線維束の安定化を阻害する新規ダイナミン阻害剤を探索するため、in vitroアクチン重合を指標にした小分子スクリーニングを実施し、N'-[4-(dipropylamino)benzylidene]-2-hydroxybenzohydrazide(DBHA)による阻害効果を見いだした。次に、細胞の仮足形成に対するDBHAの影響を調べた結果、U2OS細胞(骨肉腫細胞株)の仮足先端部へのダイナミン2の動員、H1299細胞(ヒト非小細胞肺癌細胞株)のラッフル膜形成に対し、これらを抑制する効果が認められた。さらに、腫瘍細胞の遊走、浸潤、増殖に対するDBHAの影響を調べたところ、in vitro におけるH1299細胞遊走と浸潤を約70%抑制し、in vivoにおけるPC3細胞(前立腺癌細胞株)の増殖に対しても抑制効果が認められた。DBHAの同定と、細胞に対するDBHAの影響についての解析結果について学会発表するとともに学術論文にまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] N'-[4-(dipropylamino)benzylidene]-2-hydroxybenzohydrazide is a dynamin GTPase inhibitor that suppresses cancer cell migration and invasion by inhibiting actin polymerization.2013
Author(s)
1. Yamada, H., Abe, T., Li, S.A., Tago, S., Huang, P., Watanabe, M., Ikeda, S., Ogo, N., Asai, A., Takei, K.
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Journal Title
Biochem Biophys Res Commun
Volume: 443
Pages: 511-517
DOI
Peer Reviewed
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