2013 Fiscal Year Annual Research Report
核多角体病ウイルス感染細胞におけるアポトーシスの誘導と阻害の分子機構解析
Project/Area Number |
23380034
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小林 迪弘 名古屋大学, 生命農学研究科, 名誉教授 (60111837)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | アポトーシス / caspase / Dronc / Apsup / P53 / Sir2 / カイコ / マイマイガ |
Research Abstract |
アポトーシスは、昆虫の生体防御システムを構成する重要な要素の1つであり、その誘導にはcaspaseと呼ばれるproteaseが実行因子として関与している。アポトーシス誘導刺激を受けた細胞では、上流に位置するinitiator caspaseが活性化し、活性化したinitiator caspaseの作用により活性化した下流のeffector caspaseが、様々な細胞基質を分解することでアポトーシスが誘導される。 我々は先に、チョウ目昆虫で初めてinitiator caspase Droncの遺伝子をカイコから単離した。その後、マイマイガからもDroncの遺伝子を単離し、DroncがNPV感染細胞におけるアポトーシス誘導に重要な役割を演じていることを示した。また、マイマイガNPVから、1996年以来となる、新規バキュロウイルスアポトーシス阻害因子を同定し、Apsup と命名した。 今回は、まず、Apsupによるアポトーシス阻害機構を明らかにするために、Apsupと、Droncならびにeffector caspase Caspase-1との相互作用解析を行った。その結果、ApsupはDroncが誘導するアポトーシスもCaspase-1が誘導するアポトーシスも阻害するが、Apsup と物理的に相互作用するのはDroncのみであることが示された。これにより、ApsupはDroncの活性化を阻害することにより、NPV感染細胞におけるアポトーシス誘導を阻害していることが明らかになった。 ついで、initiator caspase の上流に位置するアポトーシス誘導シグナルを明らかにするために、カイコからp53とsirt2遺伝子を単離してアポトーシス誘導能を調査した。その結果、両遺伝子はマイマイガ由来のLd652Y細胞においてアポトーシスを誘導することが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)