2013 Fiscal Year Annual Research Report
新規脂質代謝改善ペプチドの特定・網羅解析・作用機構解明・高機能化
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23380075
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
長岡 利 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (50202221)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本多 裕之 名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70209328)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | コレステロール / ミセル / ABCA1 / ラクトスタチン / Caco-2 |
Research Abstract |
[目的]ヒト小腸モデルであるCaco-2細胞において、ラクトスタチンはコレステロール(CHOL)吸収を抑制するだけではなく、CHOLを腸細胞の基底膜側に輸送するABCA1の遺伝子発現を抑制することを明らかにした。しかし、その詳細なABCA1遺伝子発現抑制機構は明らかではない。そこで、小腸モデルCaco-2細胞におけるラクトスタチンの媒介する新しいCHOL吸収調節系 (ABCA1発現抑制機構)を解明することを目的とした。 [方法]〈実験1〉小腸上皮様に分化させたCaco-2細胞に、CHOLミセルと2mMラクトスタチンを含む培地を添加し、CHOL代謝関連遺伝子(ABCA1など)のmRNAレベルをリアルタイム定量PCR法により測定した。〈実験2〉Caco-2細胞に、CHOLミセルと2mMラクトスタチンを含む培地を48時間添加し、ABCA1タンパク質レベルをウエスタンブロット法により測定した。〈実験3〉ヒトABCA1遺伝子プロモーターの長さを変化させたルシフェラーゼプラスミド(野生型-928~+107、欠損変異-536~+107および-126~+107)を導入したCaco-2細胞に、CHOLミセルと2mMラクトスタチンを含む培地を添加し、ABCA1の遺伝子転写活性をルシフェラーゼアッセイにより測定した。 [結果]〈実験1〉ラクトスタチン添加により、ABCA1などのmRNAレベルは有意に低下した。〈実験2〉ラクトスタチン添加により、ABCA1タンパク質レベルは有意に低下した。〈実験3〉ラクトスタチン添加により、野生型(-928~+107)および欠損変異(-536~+107、-126~+107)を含むプラスミドでABCA1の転写活性は有意に低下した。よって、ラクトスタチンによるABCA1活性化にはLXR/RXR応答領域が関連することが推定される。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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