2013 Fiscal Year Annual Research Report
プロテアソーム構造変換による植物のストレス適応能力の解明
Project/Area Number |
23380198
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山口 淳二 北海道大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (10183120)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | プロテアソーム / 環境適応 / プロテオーム / タンパク質分解 / 免疫 / 蛋白質 / 植物 |
Research Abstract |
26Sプロテアソームは,ユビキチンカスケードを介したタンパク質の能動的分解システムの実行機械である。本研究では,植物のストレス適応に関与するプロテアソームの構造変換機能の全容解明を目指し,1)プロテオミクスを用いたプロテアソームサブユニット構造変換の解明,2)プロテアソーム相互作用ネットワークの解明,3)サブユニット機能変換を利用したプロテアソーム新機能性の確立,の3課題を実施した。 植物プロテアソームに関する詳細なプロテオーム解析を実施し,アフィニティー精製したプロテアソーム画分を用いた2次元電気泳動とLS-MS/MS解析の組み合わせにより,各サブユニットの同定と定量化を実現した。また,この手法を病原体P. Syringae感染時,あるいは病原体由来ペプチドFLG22処理に適用し,重複するサブユニット分子間の量的変動,あるいは高頻度の翻訳後修飾について明らかにした。これまで哺乳類では,病原体感染時に「免疫プロテアソーム」が発現することが報告されていたが,この発見は,植物においても,その仕組みは異なるものの,外的環境変化に応答したプロテアソーム構造の変動により機能適応が実現することを証明した[J. Proteome Res. 2013]。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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