2013 Fiscal Year Annual Research Report
ハイブリッドペプチドを活用した非アポトーシス型細胞死のケミカルバイオロジー
Project/Area Number |
23390027
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Research Institution | Sojo University |
Principal Investigator |
國安 明彦 崇城大学, 薬学部, 教授 (90241348)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 和義 生理学研究所, 脳機能計測支援センター, 准教授 (20311201)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 細胞死 / ペプチド / 白血病 |
Research Abstract |
非アポトーシス型細胞死を誘導するHybP1ペプチド(Tat-Ram13)を用いて、Jurkat-T細胞株で誘導される細胞死を解析した結果、ネクローシス様細胞死であることがわかった。種々の白血病細胞を用いて検討した結果、細胞死誘導の感受性に差が見られた。検討の結果、感受性はphosphatidylinositol 3-kinase(PI3K)の発現量(タンパク質)に依存することがわかった。ごく最近、新しい細胞死形態ネクロトーシスにおいてもPI3Kの発現量が細胞死感受性に関与していることが報告されている(Vandenabeeleら、第2回EACR特別カンファレンス発表)。したがって、HybP1で誘導される細胞死の実行シグナルは、ネクロトーシスのシグナル経路とオーバーラップしている可能性がある。 昨年同様、光アフィニティラベルプローブを用いて検討したが、HybP1ペプチド特異的にラベルされた分子を検出することはできなかった。一方、HybP1のTat配列が結合することが報告されているヘパラン硫酸含有プロテオグリカンに結合する可能性を考え、HybP1ペプチドの細胞死誘導活性に対するヘパリンの影響を調べた。その結果、ヘパリンによって完全に細胞死が抑制された。したがって、本ペプチドの作用の第一段階は、ヘパラン硫酸含有プロテオグリカンに結合することと予想された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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