2013 Fiscal Year Annual Research Report
増殖因子による幹細胞制御のシステム統合解析による分子機構の解明
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23390062
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
後藤 典子 金沢大学, がん進展制御研究所, 教授 (10251448)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 癌 / シグナル伝達 |
Research Abstract |
1. EGFシグナルの乳腺幹細胞および乳がん幹細胞の制御機構の解析 授乳期乳腺細胞ならびに癌細胞の接着培養の系の立ち上げの条件検討を行い、数回パッセージ可能なところまで培養できる目処がついた。この授乳期乳腺ならびに癌細胞の接着培養系においても、IGF始めサイトカインは、WT>KOである一方、分化マーカのCK18、CD14はWT<KOであり、示唆された概念を支持した。エピゲノム解析を行ったところ、EZH2なるヒストン修飾因子の発現レベルが、授乳期ではWT=KOである一方、癌ではWT<KOとなっていた。また、接着培養系において、pERKの活性がWT<KOであることも確認し、この細胞系が、in vivoの乳腺ならびに乳癌をある程度反映した系であって、さらに解析することが可能であることが示された。MEK阻害剤であるU0126を投与することにより、IGF始めサイトカインレベルが上昇する可能性を調べたところ、U0126を溶解するDMSOにより結果が修飾されることがわかった。そこで、活性化MEKならびにドミネガMEKのレンチウイルスを用いた発現系を構築する必要が生じた。 2. FRS2alphaコンディショナルマウスの解析 nestin-Creマウスとの掛け合わせを行い、脳より抽出したDNAを解析したところ、loxではさんだ部分が期待通り抜け落ちており、FRS2alphaコンディショナルマウスが完成した。今後、MMTV-ErbB2乳癌モデルにおいて、解析を進める予定。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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