2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23390072
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
服部 文幸 慶應義塾大学, 医学部, 講師(非常勤) (50398624)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
扇野 泰行 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (20598916)
山下 裕美 慶應義塾大学, 医学部, 特任助教 (30594890)
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Project Period (FY) |
2011-11-18 – 2014-03-31
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Keywords | 心臓再生 / ES細胞 / 同種移植 / 霊長類 / 心筋梗塞モデル |
Research Abstract |
前年度において、コモンマーモセットES細胞由来心筋細胞を高度に精製し、造腫瘍性を消失させることに成功した。今年度は、コモンマーモセット心筋梗塞モデルSham群5匹、1×10の6乗細胞の移植治療群5匹を作製した。免疫抑制は、サイクロスポリン8mg/kgを術前1日から毎日筋肉内に投与を実施した。心筋梗塞は、左冠動脈前下降枝の特定部位を4-0ナイロン糸付針にて完全結紮して作製した。心筋梗塞の作製の成否は、モニター心電図におけるS-T上昇変化をもって判断した。心筋細胞は、心筋梗塞作製時に3箇所に分けて注入した。心エコーによる心臓機能評価を術前、術後1ヵ月ごと3ヶ月まで実施した。短軸内腔短縮率(%FS)を指標とした心機能評価において、移植1ヵ月後、移植群は、Sham群に比べて有意に心臓機能が維持されていた。しかし、2ヵ月後、3ヵ月後共に、有意差を消失した。3ヵ月後の心臓切片を作製し観察したところ、移植群では、追跡マーカーであるGFP陽性、免疫染色でアクチニン陽性である、マーモセットES細胞由来心筋細胞塊(グラフト細胞)が残存していた。心臓切片のアザン染色から、心臓体積に対する梗塞体積の比を求めたところ、Sham群、移植群共に差が無かった。 以上のことから、移植した心筋細胞は、体積として梗塞を十分に補うだけの量は生着していなかったものの、梗塞作製および移植1ヵ月後においては、有意な治療効果を示したことが判明した。これは、移植した心筋細胞塊からホスト心筋細胞にとって有益なパラクライン因子が放出されたことによって、一時的な保護効果を発揮したものと推察された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Distinct iPS Cells Show Different Cardiac Differentiation Efficiency.2013
Author(s)
Ohno Y, Yuasa S, Egashira T, Seki T, Hashimoto H, Tohyama S, Saito Y, Kunitomi A, Shimoji K, Onizuka T, Kageyama T, Yae K, Tanaka T, Kaneda R, Hattori F, Murata M, Kimura K, Fukuda K.
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Journal Title
Stem Cells International
Volume: Oct 27
Pages: 659739
DOI
Peer Reviewed