2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23390101
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
西城 忍 千葉大学, 真菌医学研究センター, 准教授 (60396877)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩倉 洋一郎 東京理科大学, 付置研究所, 教授 (10089120)
米山 光俊 千葉大学, 真菌医学研究センター, 教授 (40260335)
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Keywords | C型レクチン / 真菌感染 / ノックアウトマウス / 樹状細胞 / マウス |
Research Abstract |
C型レクチンは膜タンパク質で、細胞外のCRDと呼ばれる領域で糖鎖を認識し、ミエロイド系細胞に発現するC型レクチンは、感染に対する免疫応答に関与している可能性が示唆されている。実際、申請者らはこのクラスターにコードされるDectin-1やDectin-2といった分子が、活性酸素種やサイトカインの産生を介して、真菌感染防御に重要な役割を担っていることを見出した。しかし、これまでの知見からDectin-1やDectin-2以外にも真菌を検知するレセプターの存在が強く示唆されること、真菌は菌種によって細胞壁の糖鎖構造が大きく異なるため、宿主の認識機構もそれに対応した機構が存在する可能性が示唆されることなど、C型レクチン真菌感染防御機構にはまだ不明な点が多く残っている。そこで、本研究ではDCやマクロファージに発現する機能未知のC型レクチンの(KOマウス)を作製し、その生理機能の解明を行うことを目的とした。 本年度は、新規C型レクチンKOマウスの作製を試みた。ところが、ミエロイド系細胞に発現するC型レクチンは、同一染色体上の近接した位置に多くの遺伝子がコードされていたため、当初の予定を変更し、複数のKOマウスを作製を開始した。本年度までに1種類のKOマウスを作製し、2種類についてターゲティング・ベクターを作製した。また、これらの分子に関し、リガンドをスクリーニングするために細胞外領域の可溶性融合タンパク質を作製した。 また、Dectin-1とDectin-2も同一染色体上の近接した位置にコードされているが、交配によりDectin-1/Dectin-2のダブルKOマウスの作製に成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、Dectin-1/Dectin-2ダブルKOマウスの作製に成功し、感染実験を始めとする種々の解析を開始している。一方で、新規KOマウスの作製に関しては、類似の遺伝子が多く存在することが明らかとなったため、当初の予定を変更し、複数のKOマウスの作製を同時に開始した。そのため、現段階では当初の計画以上の進展が期待される。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、本年度に作製したDectin-1/Dectin-2ダブルKOマウスを用いて、真菌感染防御におけるDectin-1およびDectin-2の役割を詳細に検討する。 また、新規作成したC型レクチンKOマウスを用いて真菌感染実験を行い、その機能を明らかにする。
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Research Products
(10 results)