2011 Fiscal Year Annual Research Report
三世代コホートの構築による曝露因子が子どもの健康に与える累積影響の解明
Project/Area Number |
23390170
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
栗山 進一 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90361071)
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Keywords | 三世代コホート / エコチル調査 / 母子保健 |
Research Abstract |
本研究は、環境省が実施する「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」を基本的な枠組みとし、エコチル調査で使用する資源とプロトコールを利用しながら、三世代コホートを構築しようとするものである。 エコチル調査では、リクルート期間中(妊娠中)にユニットセンターが指定した調査地区に居住する妊婦、その妊婦(母親)が出産した子ども、及びその子どもの父親を対象とし、子どもの父親は妊婦(子どもが出生した後では子ども)が研究に参加する場合に限り対象となる。また本調査では、エコチル調査における「父親」のリクルートと曝露測定と同様のプロトコールにより、祖父母のデータも収集する。 本調査参加に同意した妊婦が妊婦健診を受診した際に父親や祖父母が同行して医療機関に来院してきた場合、妊婦に父親や祖父母を紹介してもらい、紹介を受けたエコチル調査員は父親や祖父母に対して本調査への参加を依頼した。また、本調査参加に同意した妊婦が出産後、父親や祖父母が医療機関に来院してきた際にも、妊婦に父親や祖父母を紹介してもらい、紹介を受けたエコチル調査員が父親や祖父母に対して本調査への参加を依頼した。 平成24年3月31日までに、エコチル調査全体調査の宮城県域における説明者総数は4380人であった。うち、628人がエコチル調査にたいし非同意であり、75人が平成24年3月31日までに態度を保留とした。また、24人に態度表明前の転居や流産等が判明した。残った3656人が研究に同意し、エコチル調査に参加した。一方、本調査の説明開始は震災影響もあり12月となった。実際に本調査の参加を行ったのは平成24年3月31日までに382人であった。うち、357人から本調査参加の同意を得た。同意率は93.5%であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
東日本大震災にもかかわらず、調査全体のリクルートメントは順調に進行している。追加調査に関しては、震災影響により開始時期が遅れたが、年度内に開始できた。
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Strategy for Future Research Activity |
東日本大震災により研究開始時期が遅れたが、その分全体の同意率が向上しているように思われる。実際に追加調査に対する同意率は全体調査参加者の93.5%に達した。平成24年度はリクルートメントの中核となる年であるから、検体本数・保存本数に留意し研究を推進する。
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Research Products
(1 results)