2012 Fiscal Year Annual Research Report
三世代コホートの構築による曝露因子が子どもの健康に与える累積影響の解明
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23390170
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
栗山 進一 東北大学, 災害科学国際研究所, 教授 (90361071)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 三世代コホート / 分子疫学 / 神経疾患 |
Research Abstract |
本研究は、環境省が実施する「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」を基本的な枠組みとし、エコチル調査で使用する資源とプロトコールを利用しながら、三世代コホートを構築しようとするものである。 平成25年2月28日現在、6,712名の妊婦が全体調査に参加している。追加調査に対する同意者数は、平成25年2月28日現在、1,991名である。全体調査参加者の平均年齢は30.1歳、追加調査参加者の平均年齢も30.1歳であった。データーベースへの登録を終了しえた人数は、全体調査、追加調査でそれぞれ4,714名、817名であり、それぞれの身長は158.0(154.0-162.0)cm、158.0(154.1-162.0)cmだった。また、それぞれの妊娠前体重は52.0(48.0-58.0)kg、52.6(48.0-58.0)kgと、身長や妊娠前体重など、追加調査参加の有無で明らかな基礎特性の差は認められなかった。 同居に関する質問項目では、実父、実母、夫の父、夫の母との同居はそれぞれ15.3%、17.9%、23.0%、26.0%であった。実の父母との同居と比較して、夫の父母との同居の割合が高く、祖父母の誰かと一緒に住んでいるという、いわゆる三世代同居の形をとっている家族は本対象地域で47%と高かった。また、同居者総数(のべ数)も妊婦参加者数の82%と高かった。一方、児の兄や姉など、子どもとの同居の割合は総数で56.6%だった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査全体のリクルートメントは順調に進行した。追加調査に関しても、全体で同意者数1,991名に達し、同意率も全体調査参加者の69.8%に達し、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
東日本大震災により研究開始時期が遅れたが、全体の同意率が高いまま維持でき、全体で85%であった。追加調査に対する同意率は全体調査参加者の69.8%に達した。平成25年度はリクルートメントの最終年であるから、検体本数・保存本数に留意し研究を推進する。
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