2013 Fiscal Year Annual Research Report
無作為化比較試験による胸部CT検診の感度・特異度算出と死亡率減少効果の推定
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23390179
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
佐川 元保 金沢医科大学, 医学部, 教授 (70292274)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 雅美 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (30250830)
佐久間 勉 金沢医科大学, 医学部, 教授 (90215674)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 肺がん検診 / 有効性評価 / 低線量CT / 早期肺癌 / 無作為化比較試験 |
Research Abstract |
肺癌は本邦のがん死亡の第1位で今後ともその傾向は続くと考えられる.低線量胸部CTによる肺がん検診は肺がん死亡減少の切札として有望視されているが,過剰診断などの不利益のため真に有効かどうかは不明であるにもかかわらず,一部地域では期待が先行して実際に行政の施策として採り上げられはじめている.現在のところ,効果が真にあるかどうかは,特に非喫煙者においては全くエビデンスが欠落している.CTによる肺がん検診が真に有用かどうかを判断するため,本邦の実情に沿ったCT検診の無作為化比較試験を立案・改訂し,その実施のためのさまざまなツールを開発し,自治体・検診機関等と協議しつつ無作為化比較試験を実施した. 今年度は,昨年度までに実施した14市町村での研究を継続するとともに,新たに石川県宝達志水町,新潟県聖篭町,鹿児島県南九州市,宮城県川崎町,香川県宇多津町の6地区で研究を開始した.50-64歳男女のうち前回肺がん検診受診者に対して,この研究への参加者を募る文書を郵送した.参加勧誘の文書は,CT検診の利益の可能性と不利益に関する内容が,一般住民にも十分に理解できるように配慮した.各地区ごとに1ないし数回の説明会を開催し,研究内容・参加条件・不利益などに関する説明ビデオによる説明の後,質問を受け,その結果,いずれの地区でも高い参加率を得た. 研究への参加状況は,勧誘文書を郵送した対象者9268名のうち,19.6%が文書を返送し,そのうち適格例が92.1%に達し,最終的に1500名が説明会に参加し,説明会参加者の96.9%,全体の15.7%にあたる1453名が実際に研究に参加するなど,同様な研究における海外での参加状況(数%にとどまる)に比較し,我々の研究への応諾率はきわめて良好である.今後も集積されたデータの解析を行うとともに,新たな予算が得られれば,地域の拡大と追跡調査を行う事が可能である.
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(17 results)