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2011 Fiscal Year Annual Research Report

前立腺癌の増殖・再燃に関わる分子機序の解明と再燃に対する総合的治療戦略の構築

Research Project

Project/Area Number 23390379
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

並木 幹夫  金沢大学, 医学系, 教授 (70155985)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 溝上 敦  金沢大学, 附属病院, 講師 (50248580)
角野 佳史  金沢大学, 附属病院, 助教 (10397218)
三輪 聰太郎  金沢大学, 医学系, 協力研究員 (80507070)
東 達也  東京理科大学, 薬学部, 教授 (90272963)
Keywords前立腺癌 / 間質細胞 / cDNA microarray
Research Abstract

正常前立腺組織と前立腺癌組織から得られたRNAからcDNA microarrayを行うことにより、発現レベルの異なる遺伝子を同定した。その中で活性酸素に関与する様々な遺伝子のうち、ある遺伝子の発現が正常と比べ、前立腺癌で発現が減弱していることを確認した。この遺伝子から合成されたタンパク質の発現のレベルをこれまでに保存されてきた患者前立腺癌組織の中で免疫組織染色にて調べている途中である。この遺伝子をアンドロゲン非依存性前立腺癌細胞PC-3に強制発現させると、PC-3細胞の増殖が抑制される傾向を認めた。
また、LNCaP細胞と前立腺癌患者の針生検で得られた組織から樹立された数種の間質細胞との共培養ではintracrine/paracrine的にDHEAからDHTの合成促進することが確認しているが、その中でもアンドロゲン代謝酵素17β-HSD(AKRIC3)の関与が特に重要と考えられるため、この酵素の機能を抑制すると考えられる薬物(自然界に存在しうるもの)を同定しつつある。さらにこれらの薬物はLNCaP細胞の増殖も抑制することを確認した。
癌由来間質細胞が微小環境として重要な働きをしていると考えられるため、前立腺癌細胞PC-3、LNCaP、DU145を、癌由来間質細胞と共培養を行ったところ、癌由来間質細胞はDU145のみ増殖を促進させた。
我々は、前立腺肥大症由来間質細胞と前立腺癌由来間質細胞のprimary cultureを樹立し、cDMA microarray analysisを行い、それらの遺伝子発現のプロファイルを比較することで、癌由来間質細胞特異的に高発現、低発現している遺伝子を数種類同定した。これらの遺伝子の発現をsiRNAを用いてノックダウンし、間質細胞の増殖、癌細胞との共培養による癌細胞への影響を調査している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

cDNA microarrayにて得られた遺伝子の機能を解析しているが、前立腺癌の再燃、増殖に直接結びつく遺伝子がまだ確実に同定されていない。

Strategy for Future Research Activity

間質細胞のprimary cultureでは、間質参謀の増殖が安定せず、数代しか実験に使用できないため、研究の幅に限りがある。このため、SV40 T-antigenを細胞に導入することで、増殖を安定させ、研究に用いる予定である

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Published: 2013-06-26  

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