2012 Fiscal Year Annual Research Report
両側同時経頭蓋イメージングを用いた新たな聴覚野機能の解明
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23390395
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
高橋 姿 新潟大学, 医歯学系, 教授 (10154824)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 邦行 新潟大学, 医歯学系, 助教 (40452057)
窪田 和 新潟大学, 医歯学総合病院, 特任助教 (40547593)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 大脳聴覚野 / イメージング / マウス / 両耳聴 |
Research Abstract |
左右の耳から入力される別々、あるいは同じ音入力は、それぞれ別の伝音系、蝸牛、蝸牛神経核での分析、処理を経て、聴覚伝導路で統合、処理される。言語の処理における左半球優位性のような大脳聴覚野での左右別の機能分担は、なぜ存在するのか。聴覚野におけるこのうような機能分化は、聴覚という感覚系の進化において、有利で効率のよいシステムとして成立したものであると考えている。大脳という上位中枢で、このような機能分化が、どのように構築されているのか、その機能を解明することは、よりよい補聴理論など、臨床上も有益な情報となると考えている。そこで、われわれは今まで行ってきたフラビン蛋白蛍光イメージングを発展させ、両側同時に機能解析ができる新しい実験システムを構築し、左右別刺激、別記録ができるようにし、さらなる脳機能分化の詳細について解析することを考えた。 これまでフラビン蛋白イメージング法を用いてマウス聴覚野の研究を行う場合、これまではマウスを生理的ではない体位である側臥位にして測定しなくてはならず、呼吸状態の不安定さ、両耳同時に刺激、両側同時に記録といったことができなかった。そこで、平成23年度、24年度にかけて、左右別の記録ができるような装置を一からデザイン、構築した。 平成24年度当初は、これまでわれわれが行ってきたマウスの前方に置かれたスピーカーから発した音に対する反応を左右聴覚野別に記録、その違いを解析することを考えていたが、左右耳別に違った音を発することができるように、小動物用コンデンサスピーカーを導入することができたため、左右別々あるいは同時の刺激音を提示、さまざまに組み合わせ反応を測定を開始している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
これまで垂直方向から測定していた実績を踏まえ、水平方向から両側同時に測定できるようにする装置の構築自体は容易であった。しかし、両側同時に記録するための位置調整、角度調整などに使用する器具などの作成にある程度の時間を要した。現在、記録を安定してとることができるように実験を重ねている段階である。
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Strategy for Future Research Activity |
今回構築したフラビン蛋白蛍光イメージング装置、マウス用の小さなコンデンサスピーカーを用いることで、安定して左右別々の耳刺激、左右別々の大脳聴覚野からの測定ができることがわかり、基礎データを収集中である。現在、過去に用いてきた刺激音を片耳ずつ提示することで、刺激側と同側、反対側の聴覚野がどのように反応が得られるかを調べている。その後、片耳で見た刺激と同じ刺激を両耳で行った場合の左右別の反応の差を見ることで、片耳聴、両耳聴の違いを探る。また両耳の刺激を周波数を区切って変化させてリ、時間を変えて提示することで、よりシャープで強い反応が得られるかを探っていき、よりよい補聴理論へつながればと考えている。
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Research Products
(5 results)