2011 Fiscal Year Annual Research Report
象牙質再石灰化・再生技術を基盤とした新規う蝕治療法の開発
Project/Area Number |
23390436
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
斎藤 隆史 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (40265070)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 修一 北海道医療大学, 歯学部, 准教授 (50382495)
半田 慶介 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (40433429)
別所 和久 京都大学, 医学部, 教授 (90229138)
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Keywords | フォスフォフォリン / RGD / 合成ペプチド / 覆髄処置 / 象牙質再生 / う蝕治療 |
Research Abstract |
本研究は、石灰化誘導性接着性モノマーCMETあるいは象牙質誘導性フォスフォフォリン部分ペプチドの再石灰化促進作用および象牙芽細胞への分化誘導活性について検討することを目的としている。 本年度は、まず、動物由来フォスフォフォリンの象牙芽細胞の分化・石灰化への影響について験討した。さらに、フォスフォフォリンのラット修復象牙質誘導活性について検討を加えた。象牙芽細胞としてMouse Dentin Papilla Cells-23(MDPC-23)を用いた。1μg/ml,10μg/mlの動物由来フォスフォフォリンをDMEM+10% FBSに添加して、MDPC-23への刺激実験を行ったところ、動物由来フォスフォフォリンは増殖には影響を与えなかったが、ALPase活性を上昇させ、RT-PCRではBSR,Osterix等のmRNA発現を促進した。さらにブォスフォフォリンは石灰化を刺激することがわかった。また、フォスフォフォリンによるラット修復象牙質誘導を本年度購入したデジタルマイクロスコープにて観察したところ、覆髄後、2週、3週で、コントロールとして用いた水酸化カルシウム製剤の結果と比較して、緻密な修復象牙質が誘導されることが明らかになった。 以上の結果から、フォスフォフォリンは象牙芽細胞の分化・石灰化を誘導して、良質な修復象牙質形成を誘導する可能性が示唆された。今後さらに詳細な分析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画どおり、象牙芽細胞様細胞であるMDPC-23を用いてフォスフォフォリンの活性を確認することができたこと、さらに、本年度購入したデジタルマイクロスコープを用いてフォスフォフォリンにより誘導された修復象牙質の観察ができたことなど、ある一定の結果を得ているため、概ね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後さらに、細胞培養実験、動物実験等で石灰化誘導性接着性モノマーCMETあるいは象牙質誘導性フォスフォフォリン部分ペプチド活性を確認していきたいと考える。
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Research Products
(8 results)