2011 Fiscal Year Annual Research Report
災害に対する看護の備えに関するグローバル・ナショナルスタンダードの構築
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23390495
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
山本 あい子 兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 教授 (80182608)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上泉 和子 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (10254468)
大野 かおり 園田学園女子大学, 健康科学部, 教授 (20300361)
黒瀧 安紀子 兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 講師 (70593630)
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Keywords | 災害看護 / 備え / ナショナルスタンダード / グローバルスタンダード |
Research Abstract |
本研究目的は、看護学分野における災害に対する備え枠組みの妥当性を検討し、日本国内外で使用可能な災害に対する看護の備えのためのグローバルスタンダードならびにナショナルスタンダードを明らかにすることである。平成20年度から平成22年度までの3年間にわたり、科学研究費基盤Bの助成を受け、災害に対する看護の備え枠組みの開発を行った。その結果、4つの大項目、7つの中項目、さらに421の小項目の抽出を行った。今年度から開始した本構想では、これらの結果に立脚し、さらなる備え基準の開発を目指している。平成23年度の研究計画は、今までの結果の集約と精練、ならびに次段階の調査に向けた準備を行うことであった。この計画に基づき、具体的に行った研究活動としては、得られた研究結果の集約を4月より行い、抽出された備え要素を組み込んだ備え枠組みの精練を行った。枠組みには、ケア提供、看護教育、看護管理、看護研究の4大項目、7中項目(設備・人・組織・予算・情報・環境・理念)、小項目があり、それぞれの用語や表現統一を図った。さらに、いくつかの大項目に重複して含まれる小項目が見られたことから、これらの重複を整理し、かつ小項目の表現を明瞭にし、また表現の具体的なレベルが異なることから、その整理も行った。また実際の調査時に研究協力者が回答しやすいように、小項目の配置を整理しているところである。これらに加えて、約100名の調査協力者のリストアップを行い、また研究倫理委員会への申請書の作成と提出資料の準備を行っているところである。今後、平成24年度は、研究倫理審査の承認を受け次第、質問紙調査を開始予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査の実施に向けて質問紙作成を丁寧に行ったため、そのための時間が予定より多くなっているが、質問紙が精練され、わかりやすくなったことで、回答時間の短縮化や調査実施の短縮化が図られると予想している。また返答数も多くなる可能性が大であり、より多くの調査結果が得られると考えている。おおむね計画通りに順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
研究倫理審査で承認され次第、すぐに調査を開始する予定である。調査にはデルファイ法を用いるため、質問紙を4回送付するが、あらかじめ、回答が得られやすいように送付する時期を計画した上で、回答期限を設けることにより、回答率を上げ、かつ収集に遅れが出ないように計画する。また、調査結果のまとめを迅速に行うために、データ入力等にアルバイト雇用等を含めて、結果のまとめ等、研究を推進していくことを考えている。
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