2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23390496
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Field |
Fundamental nursing
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
黒田 裕子 北里大学, 看護学部, 教授 (90234616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白木 公一 独立行政法人国立国際医療研究センター, その他, 研究員 (20334378)
山勢 博彰 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90279357)
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Keywords | 看護支援システム / 電子カルテ / システム評価 |
Research Abstract |
平成22年度が最終年度であった前回の基盤研究Bで作成してきた"看護支援システムの仕様書"に基づいた試作システムの精度を上げて完成させることを今年度は目指した。 これを目指すために第1に、看護支援システムの評価に関連した海外文献検討を行った。結果、看護支援システム自体の構造と機能に対する評価に加えて、看護支援システムが媒介する影響要因として、医療機関における医療の質・事故発生率・職員離職率・医療効果なども評価指標として必要であることが判明した。 第2に国内の医療機関に対するヒアリング調査を実施した。この調査では、異なったベンダー企業が設計している看護支援システムの管理および運用にかかわっている当該医療機関の責任者に半構成的な面接法を行いデータを収集した。この面接にあたっては、先の文献検討を基盤として、どのような項目について調査を行う必要があるのかを入念に検討し、独自の調査項目を考案した。この調査項目は看護支援システムに関連する項目を13項目設け、システムの導入時期および更新時期、経費、導入準備内容、導入にあたっての組織、電子カルテシステムとの関係、ベンダー企業への依頼内容、設計された画面等とした。これ以外にも、医療機関および看護部門に関連する情報も質問項目に含めた。この調査枠組みを使用して全国20医療機関に依頼し、15医療機関のヒアリング調査を実施することができた。現在、この結果を分析途上にある。当初の計画では、文献検討と調査結果に基づいて、試作システムの画面の構造と機能の全体的要件と個別要件に分けて検討すること、さらに、試作システムにシミュレーション用の架空事例を複数組み込んで作動させる予定であったが、そこまでは到達できていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ヒアリング調査実施にあたり、研究倫理委員会へ研究計画書の審査から承認までに時間を要した点、ヒアリング調査を依頼した当初予定していた医療機関の調査協力辞退が予想を超えて多かったために、他の医療機関の協力依頼を拡大する必要があり調査日程が大幅に延期した点が理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
ヒアリング調査では、15施設から膨大な調査内容を得ることができたが、分析枠組みを工夫することで、分析結果の統合化に早急に取り組み、この分析の成果を次の研究実施に組み込んでいけるようにする。
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Research Products
(6 results)