2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23390496
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
黒田 裕子 北里大学, 看護学部, 教授 (90234616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柏木 公一 独立行政法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 研究員 (20334378)
山勢 博彰 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90279357)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 看護支援システム / 電子カルテシステム / システム評価 / 状況認識 |
Research Abstract |
平成25年度は試作システムを完成させて試作システムの評価を行う予定であったが、試作システムの完成には未だ至っていない。しかしながら、看護支援システムの評価枠組み、評価方法に関する文献検討の結果、看護師の状況認識を従属変数とするRCT研究を検討することができた。看護師の状況認識を主要な従属変数として測定することができること、看護支援システムの数種類の画面シミュレーションを独立変数として、看護支援システムの評価につながる研究ができるのではないかという手がかりを得ることができた。現在、関連文献を入手し、状況認識理論と測定方法について研究しているところである。 一方、平成25年11月から12月にかけて電子カルテシステムの利便性と満足度の認識調査を全国規模で調査することができた。有効回答は140名(有効回答率15.6%)であったが、Information Technology Attitude Scales for Health(以下、ITASH)の質問紙を用いて、構成される3下位尺度である、1)ケアの効率性、2)教育・訓練・開発、3)コントロールから、pcがケアの効率性に役立っていることが考察できた。依頼したベンダーに電子カルテシステム設計を任せているような場合は、看護支援システムについても、利便性や満足度の低くなっている可能性がある。ITASHは、ユーザーの利便性と満足度を明らかにする有効な尺度であることが判明したので、今後の探究にも活用していくこととする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
情報システムを専門とする試作システム担当者の体調不良により試作システムが完成にいたっていないが、体調回復の兆しもあるので、次年度には試作システムを完成させて、試作システムの評価及び複数事例を組み込んで、シミュレーション化を目指す方向である。分担研究者及び連携研究者が全国にまたがっているために、研究者会議の出席率が低迷していることも遅れている理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
試作システムを完成させて、試作システムの評価を行うこと、複数事例を組み込んでシミュレーションを実施すること、できれば、このシミュレーションを独立変数として、状況認識を従属変数にした任意臨床試験を行えればと考えている。最終年度までに2年をきってきたので、全国規模で複数のベンダーの看護支援システムの評価に関する調査準備を行う。評価枠組み及び評価指標を考案し、調査計画を入念に作成し、調査の実施へとつなげていく。
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