2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23390496
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
黒田 裕子 徳島文理大学, 保健福祉学部, 教授 (90234616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柏木 公一 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 研究員 (20334378)
山勢 博彰 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90279357)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 看護支援システム / 電子カルテシステム / 評価研究 / ヒアリング調査 / 評価尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
目的は、全国の医療機関の看護支援システムを評価することであった。まずは評価尺度を作成するために、既に実施したヒアリング調査の分析と関連文献の検討を行った。そのうえでESCNSS (Evaluation Scale of Computerized Nursing Support System)原案を作成した。構成概念は、①患者情報、②看護アセスメント及び全体像、③看護計画、④看護記録監査、⑤看護記録の教育の5つであり35項目から成る。対象者は、筆者らの先行研究で把握した電子カルテシステム稼働中の807医療機関の看護情報管理者とした。結果、回収率39.4%(318名)、有効回答率99.1%(315名)であった。ESCNSS尺度原案35項目の項目分析、および探索的因子分析(主因子法・プロマッ クス回転)を行い、5因子抽出後の共通性や因子負荷量をもとに、最終的に5因子23項目による累積寄与率は50.47%であった。5因子は項目内容を検討し、「①看護記録の監査と教育」「②NANDA-I・NOC・NICの使用」「③看護診断の活用状況」「④患者情報画面の工夫と活用」「⑤アセスメントと全体像」と命名した。5下位尺度のα係数は①.857、②.822、③.796、④.728、⑤.755と23項目全体では.856であり信頼性は確保された。次いで実態を明らかにした結果、「①看護記録の監査と教育」「②NANDA-I・NOC・NICの使用」「③看護診断の活用状況」「④患者情報画面の工夫と活用」「⑤アセスメントと全体像」のうち、「③看護診断の活用状況(2.97±1.18)」の評価が最も低く、「⑤アセスメントと全体像(3.59±0.78)」が最も高かった。また5因子と施設特性との関連では「①看護記録の監査と教育」と「③看護診断の活用状況」において病床規模が少ない病院がより低い評価をしている傾向が見られた。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)