2011 Fiscal Year Annual Research Report
周産期からの子ども虐待予防推進のための助産師対象現任教育プログラムの実証的研究
Project/Area Number |
23390509
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
平田 伸子 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (60304846)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松崎 佳子 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (30404049)
安部 計彦 西南学院大学, 人間科学部, 准教授 (10412545)
斎藤 益子 東邦大学, 医学部, 教授 (30289962)
福嶋 恒太郎 九州大学, 大学病院, 講師 (40304779)
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Keywords | 子ども虐待予防 / 助産師 / サブ・スペシャリティ / 周産期医療 / 教育プログラム |
Research Abstract |
本研究は著しく増加してきた0歳児の子ども虐待ならびに死亡事例の発生予防に資するための周産期医療に関わる助産師の教育プログラムを策定することである。そのための根拠として本来の法的業務に加えて、更なる専門性として、有効で効率的な活動のために助産師が何をどこまで押さえておけばよいのか、その標準を明らかにすることである。 助産師の子ども虐待予防のサブ・スペシャリティを明らかにするために、分担者各人の専門領域において以下のことに取り組んだ。 1.『子ども保護のためのワーキング・トゥギャザー児童虐待対応のためのイギリス政府ガイドライン』を中心とした文献研究により、下位専門分野の活動経緯について整理した。次年度、さらなる現状把握の必要性が明確になった。 2.全国の子ども虐待防止活動家への横断調査の準備のために、2011年日本子ども虐待防止学会(つくば市)において民間の子ども虐待防止活動のパネル発表を確認した。また、国の動きや制度的枠組みの進展についての確認も同時に行うことができた。 3.助産師の子ども虐待予防のサブ・スペシャリティが明らかになるようなワークショップの企画について検討会議を実施した。また、国際的視野から求められる力量形成、多職種間連携の必要性ならびに対策が性的虐待にまで行き着いていない日本の現状があるため性的虐待対応の手法を学ぶRIFCR研修を受け情報を把握した。さらに、虐待発生予防の観点から、ニュージーランドにおける理想的な出生前後の地域母子保健管理システムとして助産師のリードする主体的管理について現地にて基盤情報を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
横断調査実施のための準備として、倫理委員会に諮る必要があるが、職場異動したためシステムが整備されていないことがわかった。現在そのシステムづくりを依頼中である。ワークショップについては、予定していた学会の企画が確定していたため、参加が不可能となったことによる。
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Strategy for Future Research Activity |
倫理委員会を現職場で立ち上げていくためのシステムづくりに参画する予定である。また、ワークショップについては、本年度に別研修会と抱き合わせで実施することを申し合わせており、研究分担者の協力体制には問題等ない。
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