2012 Fiscal Year Annual Research Report
分権改革時代におけるヨーロッパ諸国の都市政策と政府間関係に関する比較研究
Project/Area Number |
23402020
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
山田 徹 神奈川大学, 法学部, 教授 (90409839)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 茂 金沢大学, 法学系, 教授 (20164585)
伊藤 徹哉 立正大学, 地球環境科学部, 准教授 (20408991)
柴田 直子 神奈川大学, 法学部, 准教授 (20409840)
田口 晃 北海学園大学, 法学部, 教授 (30113583)
津田 由美子 獨協大学, 法学部, 教授 (30247184)
山崎 幹根 北海道大学, その他の研究科, 教授 (30295373)
高橋 利安 広島修道大学, 法学部, 教授 (50226859)
穴見 明 大東文化大学, 法学部, 教授 (70144102)
廣田 全男 横浜市立大学, その他の研究科, 教授 (70295525)
若松 隆 中央大学, 法学部, 教授 (90055244)
山家 京子 神奈川大学, 工学部, 教授 (10242124)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 地方分権改革 / ヨーロッパ / 都市政策 / 政府間関係 / 比較研究 / 国際情報交換 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、ヨーロッパ各国の諸都市の政治・行政のあり方を調べるために、各人が担当する国・機関を訪問して調査にあたった。山家が6-7月にフランス(パリ他)を、伊藤が2-3月にドイツ(エッセン)を、山田・廣田が3月にEU本部およびドイツ(ハノーファー、マンハイム他)を、山崎が3月にイギリス(エディンバラ)を、高橋が3月にイタリア(フィレンツェ)を、西村が3月にスイス(バーゼル)、イタリア(フィレンツェ)を、津田が3月にベルギー(アントワープ)を、若松が3月にスペイン(バルセロナ)を訪れ、それぞれの都市で資料・文献の収集と関係者へのインタヴューを行った。 研究会については、5月に山家、10月に廣田、12月に高橋が各人のテーマに基づいた報告を行い、参加者が討論・検討を行った。また12月にスペイン・バルセロナ大のJ.M.カスティア教授、フィンランド・タンペレ大のA.V.アンティロイコ教授を招いて、スペイン、ヨーロッパの都市政策に関する研究会を行った。 それらを総括して、2月15-17日に金沢で研究合宿を開催し、山田、廣田、穴見、西村が報告を行うとともに、今後の研究会の進め方、成果発表のための来年度に向けた出版計画について検討・打ち合わせを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでの研究の結果から、以下の知見を得ている。 対象とする諸都市に関しては、それ自身を単体として扱うよりも、周辺の自治体、経済圏、自然景観地を含む広域的な都市圏を研究の素材とすることとし、その場合、連邦制を採る国(ドイツ、ベルギー)では州毎に都市圏の形態に相違があり、「地域化」が進む国々でも、地域ごとに都市圏の違いがある国(スペイン、イギリス、イタリア)と、それが比較的均質である国(フランス、スウェーデン)とに類型化できることが判明した。 これらは、今後の諸都市の比較研究に有益な視点を提供するものと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
以上を踏まえて、本研究会では今後、研究の成果を研究書としてまとめることを予定しており、研究期間の最終年にあたる今年度では、全体の分析視角の確立、個々の論稿の相互検討を進めていく。また本年度の秋に、欧米5カ国と韓国における分権改革の現状分析をテーマとしたシンポジウムを神奈川大学で開催し、それに協力するとともに、これとは別に参加者と都市問題に関する研究会を催す計画を立てている。
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