2014 Fiscal Year Annual Research Report
貧困層を含むコミュニティ開発プロセスに関する研究―アジアに資する開発手法の構築―
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23402048
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
高橋 一男 東洋大学, 国際地域学部, 教授 (70206796)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 敏信 東洋大学, 国際地域学部, 教授 (50165338)
安 相景 東洋大学, 国際地域学部, 教授 (40307781)
HUGHES Robert・R 東洋大学, 国際地域学部, 准教授 (50349940)
川澄 厚志 東洋大学, 国際地域学部, 講師 (00553794)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | コミュニティ開発 / 自助型開発プログラム / アジア / 内発的発展論 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、ネパールとモンゴルにおいて、Lumanti(ネパール)などの現地NGO、NPOと協力し補完のためのフィールドワークを行い、追加データを収集した。タイにおいてはCODI、ACHRと成果報告と意見交換を行い、課題を整理した。また、チュラロンコン大学政治学部社会学科の専任教官らと1960年代以降のタイにおける経済社会政策と社会環境の変容について調査結果を報告して意見交換を行った。また、2014年11月に同大学政治学部前学部長を招聘し、研究会およびワークショップを開催した。2015年10月、アセアン経済共同体発足以後の東南アジア地域の変容とコミュニティ開発をテーマに議論を深めた。物流と同時に人的交流が進むなか、居住環境の変化も必至で、低所得者層を含むコミュニティにおいて外国人労働者の流入によって開発プログラム遂行においても変容がおこると考えられる。 知見の総括として、CODIが開発したBaan Mangkong Program(BMP)は、ACHRによってアジア諸国、アフリカ、中南米に“ACCA”プログラムとして紹介され、受け入れ国が年々増加して、今やコミュニティ開発プログラムのスタンダードの一つになった。今日では借入金返済プロセスに改善目標が移行し、小規模集団の活用、女性の役割と社会参加の促進、リーダーシップ、コミュニティネットワーク構築、社会関係資本に着目したネットワーク分析などが重要な分析軸であることが明確になった。 その結果として、①アセアン経済共同体発足に伴うコミュニティの変容と開発プログラムの行方、②それ故にますます地域性が問われることになり「内発的発展論」の議論が重要となる。③BMPのアジア、アフリカ諸国への波及効果、④沿岸都市部と内陸都市部でのコミュニティ開発の比較、などの視点が重要課題となる。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)