2011 Fiscal Year Annual Research Report
中国における低炭素都市づくりに向けての計画制度システムの現状と課題
Project/Area Number |
23404022
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
沈 振江 金沢大学, 環境デザイン学系, 准教授 (70294543)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 光彦 金沢大学, 環境デザイン学系, 教授 (40110605)
黄 光偉 上智大学, 地球環境学研究科, 教授 (30292882)
杉原 健一 岐阜経済大学, 経営学部, 教授 (80259267)
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Keywords | 環境問題 / 地域開発 / 新幹線 / 省エネルギー / 低炭素都市 / 都市形態 / 産業計画 / エコシティ |
Research Abstract |
本研究は、中国の国土計画では、機能区を線引きするようにしているが、省エネルギー対策とCO2などの排出量削減対策に関して、計画段階においての取り込み、あるいは取り込む可能性がある計画課題は明らかではない。本調査では、中国の地域計画を取り上げ、都市化における地域計画制度の枠組みを解明し、計画フレームワークと関連政策に関して、持続可能な開発戦略、省エネルギー対策とCO2や廃棄物の排出量削減対策などの取り込みの実態を調査し、どのような課題と問題点があるかを明らかにしたい。今年度、雑誌論文6編、国際会議4編、国際会議の開催と論文集、国際誌の特集号の編集を行った。 研究事項1 中国における国土計画と地域計画の新しいありかた 中国の国土計画と地域計画に関して、発展計画、土地利用計画や都市計画との関係を解明し、国土主体機能区と生態計画との連携も考察した。東北大学で開催された国際フォーラムで成果を発表し、国際誌IJSSSで研究論文を公表した。 研究事項2 海西経済区における地域開発のフレームワークと環境問題 研究事項1で解明した地域開発のフレームワークに関して、CO2の削減も目標としている中国の新幹線の開発を取り上げ、日本、台湾との比較を行い、武漢大学で開催された国際シンポジウムで成果を発表した。なお、地域開発と深くかかわる港や空港の建設に関して、日本との比較視点で、台湾と中国、日本の港建設を比較し、台湾の国際シンポジウムで成果を発表した。 研究事項3 海西経済区における地域開発の実態と研究事項4海西経済区における総量規制と削減の取り込み実態 研究事項3と4に関して、現地調査や資料収集を通して、研究論文のまとめ段階に入っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初計画では、中国国土計画の枠組みの解明、地域開発のフレームワークや環境問題との関連、地域開発プロジェクトの現地調査ということを目標としている。これらの目標を達成したことで、今年度、雑誌論文6編、国際会議4編、国際会議の開催と論文集、国際誌の特集号の編集を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の成果をベースに、来年度には、より具体的な地域開発と環境問題を中心に、研究計画を立て、実施することにしたい。特に、福建省と台湾で行われている地域開発のプロジェクトを対象に、産業構造と計画、省エネルギー政策を中心に調査を行い、都市形態に関して、省エネルギー対策、車交通の政策、エコ都市の建設などを中心に、現地調査や研究まとめを進めたいと考える。
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Research Products
(9 results)