2011 Fiscal Year Annual Research Report
防御免疫を有する感染者血清を用いたマラリアワクチン候補抗原の探索
Project/Area Number |
23406007
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Section | 海外学術 |
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
坪井 敬文 愛媛大学, 無細胞生命科学工学研究センター, 教授 (00188616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹尾 暁 杏林大学, 医学部, 准教授 (40302666)
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Keywords | マラリア / ワクチン / 感染症 / バイオテクノロジー / ゲノム / 国際研究者交流 / パプアニューギニア |
Research Abstract |
申請者らは、これまでに熱帯熱マラリア原虫ゲノムワイドなプロテインアレイ、及びそれを用いたハイスループットな抗原探索システムを樹立した。本申請では、熱帯熱マラリア及び三日熱マラリアが同等に高度流行しているパプアニューギニア小児コホートにおいてマラリア防御免疫を保有している者を系統的に探索する。その血清試料を用いて両種のマラリアの防御免疫に関連する原虫抗原をゲノムワイドにスクリーニングし、新規発症阻止マラリアワクチン候補抗原の同定を目指す。 1.対象地の訪問及び研究打ち合わせの実施 平成23年8月27日から31日まで、ゴロカ市にあるパプアニューギニア医学研究所を訪問し、所長のPeter Siba博士および、副所長のIvo Mueller博士と研究打ち合わせを実施した。 2.上記研究に必要な血清の採取に向けた準備 パプアニューギニアの高度マラリア流行地における小児コホートから血清を入手するため、パプアニューギニア医学研究所の倫理委員会に提出する申請書を作成し、平成23年度末に提出できた。 3.三日熱マラリア原虫ゲノムワイドなプロテインアレイの改変 熱帯熱マラリア原虫で確立した高速免疫スクリーニングシステムに利用可能とするため、200種類の既存の三日熱マラリア赤血球期原虫cDNAのプラスミドベクターを改変した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
パプアニューギニア医学研究所における倫理委員会申請書類が膨大で、また、申請手続きに予想以上の時間を要したが、年度末に提出できた。
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Strategy for Future Research Activity |
我々の提出した申請書は、近日中にパプアニューギニア医学研究所における倫理委員会から許可される予定である。その後は、計画通り免疫スクリーニングに着手できる。
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