2013 Fiscal Year Research-status Report
実名開示型多世代SNSにおけるコミュニティ活性化要件と世代間特性の解析
Project/Area Number |
23500305
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
檜垣 泰彦 千葉大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30173131)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 成男 千葉大学, 人文社会科学研究科(系), 教授 (20213770)
桜井 貴文 千葉大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (60183373)
|
Keywords | SNS / 同窓会活動 / オンライン審議 |
Research Abstract |
本研究は,SNS(Curio)を研究対象および実験手段として活用し,ネットワーク上に多世代にわたるメンバーを含むコミュニティを構築し,その活性化を図るうえで有用な指針を明らかにすることを目的としている.それを達成するため,より現実的なコミュニティである同窓会を対象として,その活動を支援する機能の実装を行う計画で進めていたが,予定していたT学部同窓会での実証実験が内部の都合で不可能となったため,急きょ別のP学部同窓会に協力を依頼することとなった. 対象となる学部同窓会が異なると,その運営方法や必要とされる要件が異なるため,改めて必要となる機能の見直しを行った.この新しく対象としたP学部同窓会では,コミュニティ全体での利用に先駆け,より小さなコミュニティである理事会での利用を希望しており,その運営に必要な,オンラインでの議事の審議機能を実装した. 具体的には,理事会における議題の承認機能議決結果の提示機能,委任機能などの理事会運営に特化した機能である.また,現状の理事会では若い層の活動が活性化していないという特性があり,SNSの導入により活性化を目指す.T学部同窓会の活動の中心は実際の会合が容易にできるグループであり,活動の中心となる幹事会への導入は検討されていなかった点がP学部同窓会と異なる. P学部同窓会の理事会は多世代にわたっており,かつ学部同窓会活動の運営にかかわる理事会ということで,参加者は実名開示であり,その規模も適切であり,その運用結果が期待できる.そこで,当初の予定から期間の延長を申請し,さらに運用の状況を観察することとしている.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初対象として学部同窓会が内部の事情で実証実験の受け入れが困難となった.そのため計画を変更し,別の学部同窓会の協力を得てSNS利用の実証実験を行うこととした.対象となる学部同窓会が異なると,運営方法が異なり,要求仕様も異なるため,再調査を行った.そのため,約1年の遅れを生じた.
|
Strategy for Future Research Activity |
新たに実証実験の対象として設定した学部同窓会理事会における活動が3月から始まっている.このSNSがどのように活用されるかを観察し,かつ改善すべき点についてはカスタマイズを行い最終調整する予定である.同窓会活動のコミュニティをSNSに取り込む前と後について,分析・検討を行い,インターネット上のコミュニティを活性化するための一つの方策を具体的に提示し,コミュニティ活性化の一つのガイドラインを取りまとめる.これらを報告書としてまとめ,電子出版の形式で発表する.
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実証実験の対象とする予定で進めていた学部同窓会が,都合で実施不可能となったため,別の学部同窓会の協力を得て実施することとした.学部によって,運営の方法が異なるため,要求仕様の再調査を行い,再設計したため,約1年の遅れを生じた.そのため,カスタマイズの最終調整部分を実施できなかった. 新たに実証実験の対象としてお願いした学部同窓会の運用結果を見て,最終カスタマイズを行うこととし,そのための費用する計画である.
|