2011 Fiscal Year Research-status Report
高専賃居住者に対するエンパワーメントを高める取り組みが共助活性化に与える効果
Project/Area Number |
23500613
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
柴 喜崇 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (40306642)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大渕 修一 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 社会学系, 副部長 (50265740)
上出 直人 北里大学, 医療衛生学部, 助教 (20424096)
河村 晃依 北里大学, 医療衛生学部, 助教 (60458750)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 社会学 / リハビリテーション / 老年学 / エンパワーメント / 互助 / 共助 |
Research Abstract |
世界一の高齢化、少子化そして人口減少社会にある日本において、公的支援だけで要支援高齢者を支えるのは限界に近づいている。専門家からの支援が限界となり地域からも従来の支援が期待できないとき、新しいかたちの互助(共助)の集まりを作らざるを得ない。20年後には国民3人のうち1人の看取りの場所が不足すると推計されており、その一つの受け皿に高齢者向け専用賃貸住宅が注目されている。本研究では居住者が主体のエンパワーメントを高める取り組みが、互助(共助)としての自主グループの活性化に与える効果を明らかにする。まず、居住者の健康に関するニーズ調査を実施し老年症候群に係わる実態を把握した上で、テーマに沿い健康教室を運営し互助(共助)の指標としての自主グループ活性化の効果を検証する。調査研究は2つの枠組みから構成される。第一に、健康に対するニーズ調査を実施し頻度分析から健康教室におけるテーマをいくつか決定する。次に、居住者が希望するテーマに沿って介入研究を実施する。介入効果の測定は2つの枠組みにおいて実施する。一つは介入研究の参加者に限った介入直前・直後の直接効果の測定、二つ目は健康教室の参加者以外の居住者への波及効果を測定するために、介入開始前に事前アンケート調査、介入終了後に事後アンケートの調査をすべての居住者に対して実施する。 研究計画に従い、本研究目的の達成のために初年度は下記3つを実施した。1)高齢者向け専用賃貸住宅2ヵ所(介入住宅群、非介入住宅群)の決定。2)両住宅のすべての居住者に対して健康に関するニーズ調査の実施(横断調査)。3)波及効果定のために介入開始前の事前アンケート調査の実施(横断調査)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3年間の研究計画に従い当初の計画通り、下記3つの調査を実施できた。1)高齢者向け専用賃貸住宅2ヵ所(介入住宅群、非介入住宅群)の決定。2)両住宅のすべての居住者に対して健康に関するニーズ調査の実施(横断調査)。3)波及効果測定のために介入開始前の事前アンケート調査の実施(横断調査)。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度は研究計画通り滞りなく進捗していることを鑑み、今後の研究体制(研究計画、研究分担者等)は継続とする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度(2年目)は、研究計画に従い下記3項目について研究費を使用する予定である。1)事前アンケート調査結果説明会(全1回×2ヵ所)2)高齢者向け専用賃貸住宅居住者に対する健康教室の運営(全13回×2ヵ所)3)介入研究に参加者に対して、介入直前・直後の直接効果の測定(全2回×2ヵ所)
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Research Products
(13 results)