2013 Fiscal Year Annual Research Report
活動を用いて認知症者のBPSDと介護者の心理的負担軽減を図る訪問プログラムの開発
Project/Area Number |
23500656
|
Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
西田 征治 県立広島大学, 保健福祉学部, 准教授 (90382382)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 敏 県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (70280203)
上城 憲司 西九州大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (90454941)
西村 玲子 県立広島大学, 保健福祉学部, 助教 (10503104)
高木 雅之 県立広島大学, 保健福祉学部, 助教 (90468299)
|
Keywords | 認知症 / 訪問作業療法 / BPSD / 介護負担 |
Research Abstract |
活動を通して在宅の認知症者のBPSD(認知症の行動心理症状)とその家族介護者の心理的負担の軽減を図ることを目的とした訪問プログラムの開発を目指し,平成25年度は三原地区において4組の対象者に訪問プログラムを実施した.また,鳥栖地区では平成24年度に実施した事例に対して継続して訪問プログラムを実施した.研究期間全体を通して11組の対象者に訪問プログラムを実施したが,2組が認知症者本人の体調悪化や介護者の意思により途中で中止となった.訪問プログラムを完遂した9組の対象者に用いられた活動は,過去,現在の趣味や興味を参考に検討した結果,回想活動,音楽鑑賞,アルバムやメモリーブックの作成,彫刻,園芸,編み物,パットゴルフなどだった.結果として家族介護者が認知症者に期待する活動の遂行度と満足度が向上し,無関心など認知症者のBPSDが有意に改善した.家族介護者の介護負担感は軽減する傾向にあったが,有意な変化は認められなかった.今後は対象者を増やし更なる検討が必要である.
|