2013 Fiscal Year Research-status Report
学校におけるメンタルヘルス・リテラシーを阻害する要因に関する研究
Project/Area Number |
23500792
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
上埜 高志 東北大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (60176617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安保 英勇 東北大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (50250650)
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Keywords | 学校 / メンタルヘルス / 援助要請 / 統合失調症 / うつ病 |
Research Abstract |
質問紙調査: 学校におけるメンタルヘルス・リテラシー(知識・理解等)を調べるために、一般高校生を対象とする質問紙調査の項目について、詳細に検討し作成した。インターネットを活用して、全国の高校生・男女各250名を対象にその質問紙調査を実施した。そのデータの精査に時間を要しているため、事業期間の申請を申し出た。 質問紙の内容は、つぎのとおりである。発症が多い典型的な精神疾患である「うつ病」のビネット(模擬症例)を提示し、それに関して病名、援助行動等についてたずねた。研究協力者の心理状態を測定するために“CES-D”(The Center for Epidemiologic Studies Depression Scale、うつ病(抑うつ状態)自己評価尺度、20項目、4件法)、気分障害・不安障害のスクリーニング“K6”(6項目、4件法)、性格特性の「ビッグファイブ」を評定するために“TIPI-J”(Ten Item Personality Inventory日本語版、10項目、7件法)、家族機能を測定するために“FACEIII”(Family Adaptability and Cohesion Evaluation Scales III、20項目、5件法)を用いた。さらに、専門家援助に対する態度を測定するため“ATSPPH-SF”(10項目、4件法)、セルフスティグマ(自己)を測定するため“SSOSH”(10項目、5件法)、パブリックスティグマ(公的)を測定するため“日本語版Linkスティグマ尺度”(12項目、4件法)を用いた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成24年度、研究遂行についてはおおよそ1年遅れであるが、担任教師1,000名(回収率35.2%)および養護教諭1,000名(同34.9%)を対象として質問紙調査を実施することができた。一定の成果が得られた。また、高等学校(首都圏)の担任教師(2名)および養護教諭(1名)にたいしてインタビュー調査を実施した。現在、分析・考察中である。 平成25年度、インターネットによる質問紙調査(全国の高校生男女各250名)を実施したが、データの精査に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
インターネットにより実施した質問紙調査(全国の高校生男女各250名)のデータについて充分に精査し、その後、データの分析・考察を入念におこない、英語論文を作成し学術誌へ投稿する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
インターネットにより実施した質問紙調査(全国の高校生男女各250名)のデータの精査に時間を要しているため、事業期間延長を申請し承認された。 インターネットにより実施した質問紙調査(全国の高校生男女各250名)のデータについて充分に精査し、その後、データの分析・考察を入念におこない、英語論文を作成し学術誌へ投稿する(翻訳料、投稿料、他)。
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