2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23500818
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
山崎 憲 日本大学, 生産工学部, 教授 (00060046)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀田 健治 日本大学, 理工学部, 教授 (00139106)
田村 治美 東邦音楽大学, 音楽学部, 講師 (50448891)
溝手 宗昭 帝京平成大学, 情報学研究科, 教授 (70009645)
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Keywords | 音響工学 |
Research Abstract |
昨年度までの研究において、音楽療法的な視点よりグラスハープに着目し、健常な被験者に聞かせた場合の脳波、脳血流、発汗を生理評価、SD法による心理評価として実験を行った結果、α波含有量の増加、酸化ヘモグロビン量および手掌部発汗量の減少を確認した。また、SD法では心身において「落ち着き」、「楽」といった傾向を確認した。これらの結果よりグラスハープを聞くことでリラックスすることが示唆された。 本年度では、聴覚だけでなく聴覚同様に五感の中で情報量の多い視覚からの情報を与えた場合の人体に対する影響を検討した。具体的には、人を快適、不快にする2種類の画像を見せた場合、人を快適、不快にする2種類の音を聞かせた場合の被験者の生理的影響を検討した。その結果、不快とした画像および音では画像の方がα波含有量は減少し、酸化ヘモグロビン量および手掌部発汗量は増加した。また、快適とした画像および音では、音の方がα波含有量は増加し、酸化ヘモグロビン量および手掌部発汗量は増加した。これらの結果より、快適さを与えるのは聴覚の方が優位であることが示唆された。 なお、本研究では昨年度までのように音に超音波を付加していないため、今後の課題として音に超音波を付加させた条件の上、音と画像を用いた研究を行っていく。
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