2013 Fiscal Year Research-status Report
運動療法による骨格筋、脂肪組織、血管壁と脳海馬における転写因子の発現について
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23500834
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
岡田 恭司 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10185431)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大友 和夫 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30006754)
月山 克史 秋田大学, 医学部, 准教授 (10359797)
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Keywords | PPARγ / 運動 / メタボリック症候群 |
Research Abstract |
下記の①~⑨を実施した。①メタボリック症候群マウスの作製:5週の雄C57BL/6Jマウス40匹を高脂肪食 Western飼料(オリエンタル酵母)で6週間肥育した。体重、摂餌量は2-3日間隔で測定した。②トレッドミルによる運動負荷:肥育したマウスを運動なしのコントロール群、低頻度群(週1回の運動)、中頻度群(週3回の運動)、高頻度群(週5回の運動)の4群に分類し、小動物用トレッドミル(MUROMACHI社製)を用い、5度傾斜、速度10 m/sで30分間運動させた。運動を行う期間は12週間とした。③体脂肪率の計測:小動物用CTで運動期間前と運動期間終了時に体脂肪率を測定した。同時に近赤外吸光分析を腹部で行い、CT値との相関を検討した。④経口糖負荷試験:糖負荷し、経時的に眼窩から採血して血糖値を測定した。⑤Insulin tolerance test (ITT):運動期間前と運動期間終了時に尾部から採血し、インスリン感受性を検討した。⑥運動能の検討:Rotary rod systemで運動能を計測した。⑦組織採取:運動期間が終了して時点で、全身麻酔下に心臓から灌流固定し、脳、肝、腎、膵、精巣、骨格筋、脂肪組織を採取し組織学的検討をおこなった。⑧肝組織の一部から総コレステロール値、中性脂肪値を計測した。⑨組織染色:採取した組織のペルオキシゾーム増殖剤応答性受容体(PPAR)γの発現を検討した。 以上の検討で、運動群では運動頻度が高いほどITTの結果が良好で、肝組織中の総コレステロール、中性脂肪値が低かった。また脂肪組織や膵臓ラ氏島でのPPARγの発現が亢進しており、メタボリック症候群でも適切な運動によりインスリン感受性が改善し、脂質代謝が改善されており、その背景として、脂肪組織や膵臓ラ氏島でのPPARγの発現亢進が確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
わずかに計画として遅れているのは、予想に反して運動で膵臓ラ氏島でPPARγの発現亢進がみられたため、その背景因子をさぐるため、ラ氏島の詳細な組織解析を行っている点です。それに伴い、成果の発表も26年度になる予定です。
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Strategy for Future Research Activity |
計画の遅れとしてあげた膵臓の組織解析を現在行っている所です。特に膵ラ氏島の面積、血管の増生、CD34の発現などを26年7月までに終了し、26年度中に成果の発表を行う予定です。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初の予想では高頻度の運動群で骨格筋や肝臓、脂肪組織、血管内皮などでPPARγの発現亢進がみられると考えられたが、予想に反して高頻度の運動群では脂肪組織の他に膵臓ラ氏島でPPARγの発現亢進がみられ、運動頻度の低かった群や対照群では上記の発現がみられなかった。その背景因子をさぐるため、ラ氏島の詳細な組織解析を現在行っており、成果の発表が次年度になるため次年度使用額が生じました。 研究発表旅費、消耗品等に使うことを予定しています。
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Research Products
(1 results)